Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

顧客ブランド養成講座
収益を好転させるマーケティングとイノベーション

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ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と再生の戦略論朝倉祐介著

日頃、経営資源中でも、モノ=マーケティングを扱っている私としては、ヒトであるところの組織のあり方と、カネであるところの広い意味での会計の重要性を感じていた。

この本では、ファイナンスを「企業価値を最大化する考え方」と定義し、日本企業が陥っている短期的にビジネスを評価する視点をどう直していくべきなのか、そして創造性溢れる視点を持つ企業人として何を見据えていけば良いのかを明快に示している。

財務諸表を読み解くべきだということは、昔から言われていることで、この本にも財務諸表の読み解き方は書かれているのだが、今までにあるファイナンス、会計の本と大きく違うところは、キャッシュフローとBSを、私たちがどう解釈し、それをどのように自社の未来に投資していくのかという考え方と、それで成果を出してきた企業の事例とかミックスされて書かれていることがまずは第1点目。

そして、その視点を持つことで未来に向いた視点を持つことができ、正しい投資につながる、という流れで書かれているのが第2点目だ。

まず、日本企業が陥っている短期的な評価の視点を、損益計算書を重視しすぎる、またはそれしか見ていないという意味で「PL脳」と名付け、その弊害について具体的な事例を挙げている。

どうしても私たちは、財務諸表をその段階での通知表のようなものとして捉えがちだ。しかし、財務諸表は今現在を見るためのだものだけではなく、未来を見通すためにあるのだということこの本は私たちに示唆している。

このPL脳に陥りがちな原因としては、成功体験、役員の高齢化、メディアの影響などが挙げられている。短期的に売り上げと利益を上げなければと言う思考に陥りがちな要因になっているのだろうと思われる。

PL脳に陥るのは、一方で上記のような理由からだけではなく、その前段階においで、財務諸表のそれぞれの役割と、なんのために財務諸表を作成するのかというそもそも論への理解が足りないから、とも感じている。

特に、中小企業、起業家、大企業の新規事業の責任者といったこれから自社のサイズを質量ともに拡大していくビジネス・パーソンにとって、会計は、財務、税務、管理会計の3種類があり、それぞれの役割は何で、何を目指すのか、また、将来を見据えた時に、自社の現在地と未来への道においていくらをどこに投資するのか、という考え方ができないと、日本からアマゾンやアップルは生まれないだろう。

その意味においては、すべてのビジネス・パーソンが読むべき一冊だと言える。

章立てはこちら:
第1章 PL脳に侵された日本の会社とビジネスパーソン 
第2章 ファイナンス思考なくして日本からアマゾンは生まれない
第3章 ファイナンス思考を活かした経営:
〜アマゾン、リクルート、JT、関西ペイント、コニカミノルタ、日立製作所
第4章 PL脳に侵された会社の症例と末路
第5章 なぜPL脳に侵されてしまうのか

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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関連記事はこちらです:↓

売り上げの8割を占める優良顧客を逃さない方法 利益を伸ばすリテンションマーケティング入門 大坂祐希枝著

リテンションマーケティング、サブスクリプションのエンゲージメントをどうつなげていくのかということに関して、事例をもとに、マーケティングのセオリーを自社でどう展開していったかということについて書かれている。

そもそも、優良顧客にずっとファンでいていただくという事は、当たり前のことだが非常なことだ。ドラッカーの言うところの、顧客の創造とは、ファンを作り続けていく仕組みからと私は理解している。

一方で、どうしても事業主の方で新規顧客を獲得したいということを第一の目標にしてしまうことがよくある。もちろんそれはある意味、正しいことなのだが、獲得した顧客を維持するということに関しての努力を忘れてしまうことが多い。

本来は、新しく顧客になった方々に、より良いサービスを継続的に提供することで長くファンになってもらうことを目指すべきだ。そしてそのファンの方々が、満足度を高めるごとに、口コミで広がっていくというのがドラッカーの言うところの、顧客の創造だ。

著者は、wowowに女性取締役として初のマーケティングトップになった方とのこと。そして、業績としては四年連続顧客減から、12年連続顧客増を達成したという、成果もしっかりと出してる方だ。

事例では、就任直後に振り返った際に、無料配信デーの設置が目当てだったり、自社のことへの理解が薄い代理店から流入した新規顧客は、やはり解約も早くしているということをまず事実として突き止めた。そしてそこからが、この方の努力の始まりだった。詳しくは本に書いてあることなのであるが、一つ一つが自社のビジネスに当てはめてみるができる内容だ。

私の場合でも、クライアントに対して、この本から提案できる参考になることが多くある。

例えば第3章に書かれている、解約する人のペルソナを期間ごとに作成するという点だ。

通常ペルソナと言うのは、顧客を獲得するときに全社一丸このような人をターゲットとしようという意思統一のために作られることが多い。しかし、これはある意味逆転の発想で、当時のwowowでは、なぜ解約するのか、お客様が何に不満を持っているのか、このようなタイプのお客様にそもそも自社サービスをおススメしていいのか、という発想がここに見られる。こういった、通常のアプローチと違う事はなかなかできるものでは無い。特に、wowowのような大企業では、組織の壁がこのような新しいアプローチを阻むことがある。しかし、この形は、顧客の美味しそうしっかりと捉えている事、そしてそれが理論武装されていて組織を動かす力があったこと、また実績がこの変革を可能にしたのである。

これ以外にも、わかっていたつもりだがわかっていなかった事が多く書かれていることと、それがご自身の実務体験に沿って書かれているため、とても腹に落ちやすく使える内容になっている。

マーケティングの重要さを知りたい人、のみならず、すべてのビジネスパーソンにお勧めしたい一冊だ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで 三田一郎著作

まず、タイトルにあるように科学と宗教、特にキリスト教における神の教えは相反するもので、従い科学者は神を信じない、と私は思っていた。

天地創造で神が土から人を作った、すべて神の創造物であるという考え方に対して、進化論をはじめとして化学の考え方が、相反するところが多いのだということを私は思いこんでいたからだ。

この本の帯に、アインシュタインは熱烈な宗教家だったとか、カトリックはビックバンを歓迎したなど、天地創造をめぐる科学者たちの葛藤が逆に、現代の宇宙論を産み出したたのだということが書かれているが、ある程度の知識、ある程度の教養というのは実はリスクを伴うもので、本質を知るとまた歴史を知ると、見えてくるものがあるということをこの本から学ぶことができた。

まず最初に、神とは何か、聖書とは何かという定義がされているので、後の宇宙理論、物理学等に関する宗教と科学の関係性がわかりやすい。

第2章以降は、地動説から天動説に移行する段階でのコペルニクスの時代、次にはガリレオの苦難の時代、さらにニュートンが発見した運動方程式と万有引力、そしてアインシュタインの相対性理論を含めた光を解明する物理学、そしてその後ハイゼンベルグときて、ホーキングの主張した、ビックバンと天動説の関係などが、その時代背景と宗教観とともに描かれている。

この本を読み始めた直後から、とても面白く興味が湧いてきて、最後まで一気読みしてしまったのだが、その理由としては、歴史上、また科学の進化してきたプロセス上で、それぞれ有名な人物や、歴史背景がまさにマッチして描かれていることだ。この本のように、科学と歴史に関して、教科書で表面上のことしか学んでこなかった私にとっては、それぞれが相関してつながりあっていることがとても面白かったのだ。

また、この本から学んだことも2つある。

1つは、世界を変えるような大発見というものは、今目の前にあることだけではなく、テーマを持ってそれを解決しよう、解きあかそうという執念によって生み出されたものだということだ。

何かを、見出すためには、生半可な覚悟では、成し遂げることができない。まずはその点を学ぶことができた。

そして2点目は、どの発見、どの科学者も、常識にとらわれることなく、自由な発想をする、という点だ。

常識の詰め込みだけでは、常識の範囲内でしか物事を考えられなくなる。これは、イノベーション的な発想を阻害する思考停止につながる。

著者も最後に書いていたが、科学に宗教を取り入れると言う事は、思考停止にならないかということに対して、そうではないと断じている。2つを直結させるということではなく、宗教間と、科学は相矛盾することだけではないという点で理解できた。

一見、この本は、ビジネスには関係ないように見えるが、執念を持って成果を達成しようとする強い意志と、既成の概念に囚われない自由な発想と言う意味でおい菜参考になった。

視野を広げるためにも、この本はビジネスパーソンにとってオススメの一冊だ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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理央 周 発想術の本「ひつまぶしとスマホは同じ原理でできている」

 

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アップルのリンゴはなぜかじりかけなのか?心をつかむニューロマーケティング廣中直行著


マーケティング活動は、消費者の行動を促す、
生活者を動かすことを目的としていた。


動かすとは、心と体を動かすということになる。
その意味で、行動経済学についても、
私のマーケティングメソッドに取り入れてきたが、
心と言う意味においては、
ニューロマーケティングも非常に重要な考え方だ。
その意味で読んでみた。


この本の特徴は、序章にも書かれている通り、
過去の分析ではなく、これからどうすればいいのかを理論建てて、
またさまざまの事例とともに紹介してくれる点だ。


その意味では、単なる成功哲学ではなく、
普遍性が高く、また私たちがビジネス、仕事に使う、
という意味での再現性も非常に高い。


第1章では、人間が行動するとき、購買や興味を持つ時に、
脳のどの場所の活動と結びついているのか、
というような実験結果が様々載っている。


この点は、ものを買うという行為が、
不確実な事態での意思決定という研究課題の応用だからである、
と書かれている通り、
人間は常に合理的な意思決定をするとは限らず、
不合理な判断の繰り返しで、
最終的に決定行動に出ることが多い。
筆者の言葉を借りれば、「エイやっ」と決めるということである。


これは、とりもなおさず、フレームワークを覚えるだけでは、
全く何の意味もないということにつながる。


フレームワークは、あくまで思考の枠組みに過ぎない。
自社のプロダクト、ターゲット、
市場環境においてそのフレームワークを、
応用して当てはめながら考え、
試行錯誤しなければならないということに他ならない。


誤解を避けるために、言及しておくが、
フレームワークが不要だ、
と言っているわけでは全くもってない。


フレームワークは、迷ったときに方向を示してくれたり、
現在地が正しいかを教えてくれる地図のようなものだ。


そこから最短距離で、目的地に着くのは良いのか、
または少し遠回りをしても、
必要なものを手に入れてから目的地に行くのか、
それは行く人本人が決めるように、
フレームワークを出発点に過ぎない。
したがってフレームワークは、
必要な条件ではあるが、十分な条件では無いのだ。


このように、問題提起にフレームワークと、
そして様々な企業の事例が多く書かれている。


無意識が思考を作るという第3章では、
消費者が商品を手に取るまでの動機付けと感情、
価値の生成が意識決定に至るまでのフレームワークが書かれている。


特に興味深かったのが、
自分が楽しかったと思わせるという第6章に書かれている、
認知構造の変化だ。


自分が正しいに違いないとか、
過去の成功体験や固定観念にとらわれていると、
思考がストップし、画期的なプロダクト開発につながる、
いいアイディアが生まれない。
この点は、私も拙著「ひつまぶしとスマホは同じ原理でできている」
に書いたことだ。


この本に書かれているいくつかの例によると、
新しい発想を生み出すには、
ほんのちょっとしたことができるかどうかにかかっている。


それが事例とともに書かれているので、
企業においては社員研修などに使っても、
効果の出る手法だと私は思っている。


期待を裏切ると言う第5章には、
やる気を起こすものは予告なのか報酬なのかというマトリックスが書かれているし、巧みに不満を演出すると言う第7章では、計画的陳腐化が系統立てて描かれている。

こういったフレームワークや事例は、
マーケティング活動において、
とても有用な知識になりうる。


また事例も書かれているので、
前述したように、自分化することで、仕事に再現もできる。

その意味で、オススメの1冊である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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マーケティングの本質はお客様を動かすこと〜顧客の体と心の動かし成果を出す

いよいよ、この週末から最新刊の、「売上がぐいぐい上がるお客様の動かし方」が店頭に並びます。

早いもので、海外も合わせて19冊目の出版になりました。今回は、新しい試みとしてマーケティングの考え方に、行動経済学を加えて、事例とともに「売れる仕組み」の作り方を書いています。

アマゾンなど、4大プラットフォーマーを始め、IT企業にやられがちだという話題もよく耳にします。

そもそも、マーケティングは、「お客様に動いてもらうには、何をすればいいか?」を考えることでしたが、ITの浸透で便利になりすぎ、「うちの会社が全部やるから動かないでいいですよ」というマインドになりがちだと強く感じていました。

本来のマーケティングの目的に立ち返り、原点を学ぶことで、お客様を知る、ということがこの本の目的です。

頑張っている企業を元気にするというのが私のミッション。

その為には、まず原点に戻り、基礎を固めるのが大事なことだ、と思っています。その意味でも、全国の中小企業・起業家・個人事業主に、お客様視点になってもらえれば嬉しいです。

10月13日には発刊を記念して、名古屋で久しぶりにどなたでも参加自由のオープンのセミナーを開催します。

詳しくはこちらから→ 「売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方」発刊記念セミナー

書籍付きのセミナーです。楽しんで学び、実践して成果を出してください。皆様とお会いできることを楽しみにしています。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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AI2045 シンギュラリティまでに人工知能がどう変わるのか



個人的にも、AIがこれからどのように変わっていくのか、
特に2045年に、AI=人工知能が人知を超えると言われている、
特異点=シンギュラリティーを迎える。


そこまでに、めまぐるしく変わるITの進化の中で、
どういう風にビジネスとしてAIを捉えていけばいいのか、
ということに興味があるため、
ビジネス活用の可能性の視点で読んでみた。


まずこの本を読んで驚いたのは、
いきなり第1章に書かれている、
人工知能がヒット曲を予測した経緯だ。


私の好きなMaroon 5やNorah Jonesの、
ヒット曲のきっかけ作りの一端を、になった事に驚いた。


私のこれまでのAIに対するイメージは、
単調な作業を深掘りして精度を高めていく、
ディープランニングと呼ばれる、
1つのことを突き詰めていく事に対して、
人工知能が役に立つ、また、それこそができることなのだ、
と思い込んでいた。


なので、このようなヒット確率を予測するといった、
芸術性にとみ、クリエイティビティーに近いようなことを、
AIができるということに驚いたのだ。

それ以外にも、直木賞作家の朝井リョウ氏が、
AIを使って本を書きたいなど、
意外なAIの使われ方があることに気づかせてくれた。


ここのところ、AIをどのように使っていくのか、
またAIがシンギュラリティを迎えた時に、
人間がAIに使われないようにするという論調の記事やニュースをよく聞く。
要は、AIの進化がどちらかといえば、
ネガティブな方向でとらわれていることが、
多いと感じていた。


例えば、AIが単純作業の職業を奪うとか、
ビジネスにおいては無くなっていく職業のリスト、
といった具合だ。


しかし、産業革命の時に、
新しいビジネスがどんどんどんどん生まれ、
その分古いビジネスに従事していた人たちの仕事が、
確かになくなったかもしれないが、
その分新しい産業における仕事も増えたのが事実だ。


これと同じことが、AIの発展においても考えられる。


ここで言いたいのは、悲観的なことばかりではなく、
「AIをうまく使う工夫をすること」が重要だという点だ。


例えば、この本の第3章の、
見えざる変化のところに書かれている、
「日本のこれからの人口が減る。
長時間労働の是正も待ったなしだ。
仕事を奪われると言うより、
AIができる事は家に任せてしまえば良い」
といった趣旨のことが書かれている。


私の解釈は、「AIができることと、AIではできないことをはっきり分けて、
または明確に把握し、まずAIができる事はとにかく早く取り入れ、
自社のものにしていく努力を、
各企業が進めるべきだ。


SNSはあっという間に世の中に浸透した。
フェイスブックは、1年でユーザーが5000万人に、
ツイッターは9ヶ月だったそうだ。

このように、AIも既に私たち生活の中に入り込んできている。
そして、私たちが使える、または作ることができるようになるのも、
遠い未来ではなさそうだ。

これをうまく利用しない手は無い、
AIができない事を見つけ出し、
それを人の手で丁寧にやっていくことが、
独自化のために必要である。

この本においては、上記に関する、
とても面白く参考になる事例がたくさん書かれているのが良い。


多くの事例の中から、
私たちが日々の実践に生かすことができるヒントが満載なのだ。
その意味でもこの本はオススメである。

章立てはこちら:

  • 第1章 2045年を探して
  • 第2章 人類を超えた未来図
  • 第3章 見えざる変化
  • 第4章 未来が迫る選択
  • 第5章 見えてきた現実
  • 第6章 AIと向き合い世界を変える

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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気持ちを言葉にできる魔法のノート 言葉にできるは武器になる実践編 コピーライター梅田悟司氏の著作



僕も、自社のコピーやクライアントさんの広告物、コミニケーション等に大いに参考にさせてもらっている「言葉にできるは武器になる」の 実践編、ということで読んでみた。

作るだけなら簡単、でもいいものを作るのは至難の技なのが、コピーライティング。コピーを作る前段階の準備をしっかり教えてくれるので、再現性が高いこの本の特徴だ。

前作「言葉にできるは武器になる」のほうは、コンセプトから実践まで、再現性が高い内容で書かれているのが特徴だった。この実践ノートに関しては、具体的にコピーを作るににするには、どうしたらいいのか、という点がよりわかりやすく、ワークシート的なものをつけて、具体的に書かれている点が特徴だ。

まず第一章に書かれているのは、前作でも使われていた「外に向かう言葉」と「内なる言葉」の違いだ。この「内なる言葉」に磨きをかけて、解像度を上げ、はっきりとした言葉に磨き上げていく、というのが「言葉にできるは武器になる」のコンセプトだった。そのステップが、ここには具体的に描かれている。

特に、この本のミソになる部分は、書いたり話したりする「言葉」というのは「言葉の一部」でしかなく、しかし実はその点が大事なポイントなのだということにある。こう聞くと当たり前のように聞こえるが、実際にこの「外に伝える」「うちなる言葉を外に発信する」ことをきっちりとまとめて、しっかりとコピーにしていくことは非常に難しいのだ。

第二章は、思いを育て言葉にする、とある通り「内なる言葉」を「では言葉にするにはどうしたらいいのか」ということに焦点を当て、どう具体化していくかについて書かれている。

これは、前作にあった「T字型思考法」で横に広げつつ、かつ縦にも深掘りして、考えを拡大しつる深めていく、というアプローチが事例を持って書かれていて、そのワークシートが巻末に付加されている。

私も、マーケティングの講座などでよく使うのが、ワークシートだ。

目的は、頭の中にも応用としてある抽象的な考えや思いは、それだけでは仕事のネタやビジネスにはならない。書き出してみて初めて、見える化をしてみて初めて、自分が気づいていないことにも気づき、考えがまとまりビジネスのネタとして実現していくのだ。その意味でも、このT時型方思考法は、書き出してみるという点に関して、まさに理にかなっている。

このようなワークシートが、巻末に付いているのもいい。

ここでは、「内なる言葉」を書き出したてみて、このワークシートを使い、広げ深掘りしていくというステップで、外に出すことばとして、話をしてみることによって、内なる言葉を外に向かう言葉に変換するというステップをとる、という解釈になる。

第3章では、そのようにして、言葉が自分の仕事でどのように生きるか、あるいは自分の人生にどのように影響するのかという、本質が書かれている。私たちが、もっとも欲しいのは、まさにその点だ。本質がしっかりと描かれているため、何のためにこの本を読み、どう生かすのか、が明確になる。そして、モチベーションも上がり、やってみようという気になるのだ。

単なる成功哲学ではなく、再現性が高い点が、この本の良いところ。オススメです。

 

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「売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方」発刊記念セミナー:マーケティングと行動経済学を学ぶ

売上をぐいぐい伸ばすお客様の動かし方のサムネイル画像

あなたは、お客様を動かしていますか?

「売上がぐいぐい伸びるお客様の動かし方」の発刊を記念して、セミナーを開催します。

人は心が動いて、初めて「買う」という行"動"をとります。
まず「買いたい」「興味がある」と心が動き、
次に、「調べてみよう」「買いにいこう」と体が動きます。

ということは、私たちは、お客様の心と体を動かさないと、買ってもらえない、ということになります。

【なぜ、お客様を動かすことが大事なのか?】
もともと、マーケティングはお客様を動かすことを目的にしていました。

  • 「何を」アピールすればいいのか、
  • 「誰に」訴えかければいいのか、
  • 「どうやって」買ってもらおうか、

という戦略をしっかりと立てて、施策を実施します。

ところが、インターネットが浸透し、便利になると、
お客様ではなく「モノ」を動かすことが主流になってしまいました。
企業は、「動かなくていいですよ。うちが運びますから」という感じです。

便利に買えるようにすることは重要ですが、
便利になったが故に、お客様を動かす、という本質を忘れないようにしたいところです。

【お客様を動かすために何をすればいいのか?】

人は、見たことのないもの、知らないものは買いません。
知っていても、興味がない、
興味があっても、買いたくない、、、、

あなたが思っているほど、お客様は、あなたやあなたの商品のことをお知らないのです。

この本では、将来お客様になってくれるであろう「未来顧客」の、
心の動きと体の動きを促すにはどうすればいいのかを、

  1. 興味を持たせる
  2. 動きたくなる
  3. 買いたくなる
  4. 口コミしたくなる
  5. リピートしたくなる

という5つのカテゴリーで各章にて説明します。
今回の本では、以下のようなQ&Aの形で、
20個の質問と回答を用意しました。

質問:「シン・ゴジラの予告を見ると、気になってしまうのはどっち?

選択肢1:「魅力をしっかりと説明しているから」
選択肢2:「魅力をほとんど説明していないから」

答えは「2」となるのですが、その理由をフレームワークと他の企業の事例とで説明しています。

マーケティングの要素だけではなく、お客様の心、すなわち「心理」ですから、行動経済学の要素も取り入れています。

章立てはこちら:
1章 お客様が気になって調べたくなるのは「どっち」?
2章 お客様が足を運んでみたくなるお店は「どっち」?
3章 お客様が思わず買いたくなるのは「どっち」?
4章 お客様がポジティブな評価を広めたくなるのは「どっち」?
5章 お客様がリピーターになりたくなるのは「どっち」?

【セミナーの内容】

セミナーのテーマは、「お客様が動くと、なぜ売上が伸びるのか?」です。

お客様の心と体を動かし、売上を伸ばすには何をすれば良いのか?を、考え方と事例とともにお話しをします。

内容は以下です:

  • 知ってから買うまでお客様の心と体はどう動くのか?
  • 行動経済学をマーケティングに取り入れてみる
  • 未来顧客を顧客に変える「仕組み」の作り方
  • 大企業と中小企業の事例

セミナー来場記念に新刊の「売上がぐんぐん伸びるお客様の動かし方」をプレゼントさせていただきます。

開催概要
日時: 10月13日(土)午後6時より(開場 午後5時30分)
会場: 名古屋東京海上日動ビル 3階 ホール EF 名古屋市中区丸の内2-20-19
(正面より入り1階からエレベーターまたは階段でおいでください)
定員: 60名(先着順 お早めのお申し込みをお勧めします)
参加費: 3,000円 (税込・書籍付き。当日お支払いください)
主催:一般社団法人 最適経営学践協会
共催:一般社団法人日本クラブメンター協会、山本労務管理事務所、株式会社中京会計、大津町法律事務所、マーケティングアイズ株式会社

講師プロフィール

理央 周(りおう めぐる、本名:児玉洋典)

理央セミナー講師

  • マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
  • 一般社団法人 最適経営学践協会 代表理事
  • 関西学院大学 経営戦略研究科 准教授

フィリップモリスなどを経て、インディアナ大学経営大学院にてMBAを取得。アマゾンジャパン、マスターカードなどで、マーケティング・マネージャーを歴任。2010年に起業。マーケティングとブランド構築のコンサルティング及び社員研修に定評がある。2018年収益好転を目指す経営者のための学びと実践場「経営の羅針盤」を提供する一般社団法人 最適経営学践協会を代表理事として立ち上げ精力的に活動中。著書は「なぜか売れるの公式」、「課題解決につながる実践マーケティング入門」、「なぜ、お客様は「そっち」を買いたくなるのか ?」 など国内外で多数。

*終了後に懇親会(実費)を開催しますので、ご都合が合う方はご参加ください。

お申し込みはこちらから:→ 

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ファンベース 佐藤尚之 支持され、愛され、長く売れ続けるために


私もファンである、つなぐ代表、コミニケーションディレクターのサトナオさんこと、佐藤尚之さんの著作。

副題にもある通り、マーケティングが目指すところである、「顧客獲得及び顧客を維持すること」に真っ正面から向き合ったテーマで書かれている。言い方を変えると、まさに顧客から支持され愛されることと同義語だ。わかっていてもなかなか難しいこの顧客維持に関して、このファンベースは、マーケティングの本質を押さえつつも、新しい内容を入れ込み、整理整頓した上でまとめられている。

ここで語られているファンベースは、顧客が、私たちの事業、商品またはサービスのファンになって、共感、愛着、信頼をもたれるにより顧客を維持していけるフレームワークだ。

具体的に、何をすればいいのか、ということに関しては、95ページの図17にとてもわかりやすくまとめられている。

消費者がファンになるステップを、一見さんから、何度か来てくれている人、常連さんそして超常連さんというふうにつながっていくいき、そしてそれぞれ短期単発施策と長期的な戦略などを組み合わせていくことでそのステップ同士をマーケティング的努力で繋げていくということが、しっかりとまとめられている。

そしてそれは、3つのアプローチで推進する。ファンのライフタイムバリューを上げ、それに伴いファンを育てていくという目的で、共感を強くする、愛着を強くする、そして信頼を強くするという3つのステップで進める。

わかっていてもなかなかできないのが、このファンベース的なアプローチだ。ロイヤリティを醸成していく際に、この本に提示されている、具体的な事例とコンセプトを元にすれば、やってみる価値はあるだろう。

愛着を強くする、の部分で語られている接点について、メディアや自社サービスによって顧客に接する時間をより大切にすることが重要だという。有名なビジネス書である、真実の瞬間の事例が出ているが、真実の瞬間そのものとは、サービスをする瞬間ではなく、「顧客が企業の価値を判断する瞬間」だと定義をしている。

売り手目線になってしまうと、「うちの会社は」と主語を自社で物事を考えてしまう。買い手目線、顧客目線であるには、「お客様は」という具合に主語が「お客様」にならなければならない。視点をこのように変化させ、毎日の習慣とする訓練にすると顧客視点になることができてくる。

また、お客様、特に重要顧客に対して必要以上にへりくだる必要は無いという点だ。お金をより多く使ってくれているお客様が重要だ、と捉えるわけではなく、価値交換に置いて対等であると認識すべきだと強く述べている。過剰にへりくだる必要はなく、それだけの価値を提供しているのだと胸を張って誇りを持つべきだと言っている点は企業として全社員が持つべき感覚だろう。

売る、と言うのではなく価値を共感してもらい支持してもらう、というのがこのファンベースにある基本だ。

この視点は、何度も言うようになかなか持つことが難しい。しかしこの本に書かれている事はフレームワークとして再現性高くまとまっている。もちろん、全て真似することはもちろんできないけれども、自社の重要な課題を整理整頓し、いちどトライしてみる、またはテスト的に社内でやってみると価値があるだろう。

ITが進化しSNSが発展し世の中に浸透してきているこの時代に、単にメディアの変化というだけではなく、環境も大きく変わりそれにより生活者の行動や思考も変わっている。そんな中で、マーケティングが顧客に何を提供できるのか、顧客が感じる価値は何なのか、ということを再度改めて考え直させてくれる機会になる1冊だ。

すべてのビジネスパーソンにおススメの一冊だ。


マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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サブスクリプション・マーケティング モノが売れない時代の顧客との関わり方


所有から利用へ。販売から関係づくりへ、と帯にあるように、今の時代に必要な考え方が凝縮されている一冊だった。

そもそも、マーケティングまたビジネスにおいて、継続して購入される仕組みを作ることが必須であること間違いない。どうしても、目先のビジネスや商売、売ることにとらわれてしまうと、自社の商品を「売り切り」で考えてしまうことが多い。しかし、顧客という存在は、自社のファンであり、ロイヤリティー持って自社を見てくださる方々のことを言うのだ。その意味でサブスクリプションつまり継続購入は必須である。

この本は、そのマーケティングの「そもそも論」をしっかりと考え直させてくれる本でもある。

まず冒頭に出てくるのが、アマゾンの事例。アマゾンはどのように会員をつなぎとめているのかを、コンテンツ、即座の対応、利便性によって顧客を囲い込んでいると言っている。この点も、顧客中心主義のアマゾンの成功の秘密を捉えていて、大いにヒントになることだ。

次に、なるほどと思った点は、BtoBのビジネスにおけるサブスクリプション型のマーケティングについてだ。そもそも、BtoBのサブスクリプションの多くは、契約時にすべてのお金が支払われるわけではない。つまり収益の推移を中止し続けなければならないし、継続課金のマーケティングシステムにも力を入れなければならないと言う。これは、顧客獲得のみでなく、チャーム、すなわち契約を解約されてしまうことにも同時に注意しなければいけないということを表している。実際の実務担当者が見逃しがちな、しかし非常に重要な点だ。

さらに、顧客価値についての言及もこの本には明快にまた、整理されて描かれている。顧客経済価値(EVC)は、お客が支払う有形無形の価値の合計だと著者は言う。価値の育成とは、顧客からお金を搾り取る事ではなく、顧客の知覚価値を含めた総合的な価値判断を高めることだと言う。これはブランドマネジメントにも通じることだ。

価値育成のために5つの方法として

  • 顧客満足が得るのを助ける
  • 歩行を実施をする
  • 価値を創造する
  • 顧客との関係を通した価値を創造する
  • 価値観を共有する

といったような形でしっかりとまとめられている

今、サブスクリプションのみではなく、シェアリングやIoTを使ったBtoBのマーケティングオートメーションなど、ITを通しての新しい形のマーケティングの重要性や手法論が盛んに叫ばれている。

ただ、その根底にあるのはやはり顧客がどう動くのか、そして顧客が何を求めているのか、さらに企業が売りたいものと顧客が欲しいものとが異なっていることが存在することを認識することによって、継続して購入くれる仕組みができることになると私は信じている。

詳しい章立てはこちら:


出版社からのコメント
(本書の構成)
イントロダクション

PART 1 サブスクリプション・シフト
1.サブスクリプション・エコノミーの拡大
2.サブスクリプションへの移行
3.マーケティングへの影響
4.ファネル再考
5.価値の育成

PART 2 価値育成のための戦略
6.カスタマーローンチプランを作成する
7.早期の成功をめざす
8.顧客の習慣作りを助ける
9.トレーニングプログラムを提供する
10.顧客のストーリーを共有する
11.価値を数値化する
12.成功を祝う
13.コンテンツを通じて価値を創造する
14.コミュニティを作る
15.ファンとアドボケイトを育成する
16.アドバイスやインプットを求める
17.解約には快く応じる
18.自社のストーリーを共有する
19.ビジネスモデルに価値観を組み入れる
20.無料お試し利用者を育成する

PART 3 戦略の実践
21.価値育成のためのビジネスケース
22.価値の育成を開始する
23.組織的なサポート体制を作る
24.共通の課題とリスク
25.価値育成のための4つの基本的ルール
26.マーケティング機会

その点においても、この本は適切にまとめられている。ビジネスに関わる全ての方々にお勧めできる1冊である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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ビジネスモデルナビゲーター 必勝パターンで売れる仕組みを創り出す

毎年自主開催している、マーケティングアイズビジネスライブ。

今年は、テーマをビジネスモデルとしたので参考に使うために読んでみた。

そもそも、ビジネスモデルとは、単なる手法論ではなく事業戦略であること、また単なるバズワードでもなく、多くの研究者が長年研究を重ねてきた学問テーマである。

どうしても流行の言葉として、今いろんなところでビジネスモデルが取り上げられているが、多すぎる情報によって、ビジネスパーソンが曖昧な思考を持ってしまっていると私は思っている。

したがって、表現とか、流行ということよりも、まずは自分の中で定義をしてみること、そして、ビジネスモデルを自分のビジネスに当てはめることができるようになるのが重要だ。

まず、私はビジネスモデルを、

顧客価値を見直し、収益を好転させる仕組みを作ること、

と定義している。

混沌としているビジネス、戦略、マーケティングの周りで、

ビジネスを進めていく上でどうしても思考が曖昧になってしまうことが多い中、フレームワークで見える化していくということが重要なのだ。

したがって、ビジネスにおいてビジネスモデルを考えていく上で、

いろんなパターンを知り、自分の中での引き出しを増やし、

そして変化に対応し状況を正しく判断することにより、

自分のビジネスに当てはめる、「自分化」できるようになることを、

目標とすべきなのだ。

このビジネスモデルナビゲーターは、

必勝パターン55というビジネスモデルのパターンをあげて、

それらを組み合わせて新規事業モデルを見出そう、

というのがコンセプトだ。

数あるビジネスモデルの書籍の中でも、

これほど多くのビジネスモデルのパターンを網羅していること、

そしてこのIT時代にとおいて重要な、新しい考え方を取り入れていること、

さらにビジネスモデル単体を覚えてもあまり意味がなく、

組み合わせる事がまずは大事だということ、

さらに、その組み合わせを自分のビジネスに当てはめて、

最適化していくことが次に重要だと言っている点が、

この本を読んだ後の再現性が高くなっている最大の理由だ。

このビジネスモデルナビゲーターは非常に優れた書籍だと言える。

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教えるということ 大村はま氏 教師として人としての教育の原論

書店の店頭に、たまたま平積みになっていたのが目に留まり読んでみた。

帯に、わかりましたか?静かにしなさい!は、禁句にしたいということ、また、教師という職業人に徹したした大村はまが語る教室でのエピソード。優れた技術としての教えることとは、と書かかれていることに共感。

私も、関西学院大学ビジネススクールで教鞭をとっていることもあり、また、日ごろから気講座の講師として教壇に立つこともあり、さらに、一般社団法人最適経営学践協会の代表理事として、やはり受講生の方々にマーケティングあるいは経営と言うものを伝える立場においては、とても興味が惹かれる内容だ。

この本では、大村はまさんの教師として教室で日々体験をされてきたことが、エピソードとして描かれている。

中でも私が感銘した点、参考にした点を以下に挙げてみる。

【研究と子供の本質について】

研究をしない先生は、先生ではないと思います。前進しようと言う気持ちがないのはいけないから。1歩でも前進したくてたまらない。そして、力をつけたくて、希望に燃えている、その塊が子供なんです。

という一節に、自身の限りない向上心が教育だということという哲学として現れている・

また、この本を通しての著者のポリシーとして、子供の自由な発想を阻害しない、という考え方がこの部分に現れている。

【教育の楽しみ方】

未来へ心をつないで生きるのでなければ教育ができませんわね。根性だけに奉仕するんだったら、教師はつまらない。次の時代を生き抜く人を作らなければなりません。したがって、読んできましたかなんて言うのはもってのほかだ、と、大村氏は言う。

ともすれば、教育という職業はとても辛く大変であると私は感じている。しかし、これはやらなければならないことをやる、というルーティーンで仕事をすると、辛くなる、という意味である。子供達は、損得抜きで純粋に学ぶ。一律で教えていてはつまらないし、足元だけを見ていては辛くなって当たり前。子供達が未来を見ているように、教師も未来を見るべきなのだ、と私は解釈する。

【職業人としての教師が持つべき技術】

やらないのはその生徒が悪いのだ、と言ってしまっては、本職を放棄したことになります。言ってもやらない人にやらせることが、こちらの技術なのですから。そう考えると、書く練習をしなさいと言うようなことではダメで、本当に書かせなくてはダメなのです。書くこと、書きたいことが胸にないと言う状態では、書くことの練習はできないわけです。

この部分には特に強く共感した。

やらないのは子供ではなく、教師の教え方に問題があるという姿勢。

そして、書く練習をしなさい、では意味がなく、

書かせて初めて書くことが身につく、という実践法。

この2点は、似ているが非なるものだ。

私も大いに参考になった。

目次はこちら:

  • 教えるということ(長い教師生活のなかで
  • 教師の資格
  • 教えない教師
  • 無責任な教師
  • ほんものの教師)
  • 教師の仕事(教師志望の動機
  • 素人教師と玄人教師
  • 職業人としての技術
  • 職業意識に徹する
  • 教師の仕事の成果)
  • 「ことば」について(「ことば」を考える
  • 流行語は悪いことばか
  • 子どもたちの感覚はするどい
  • 「カッコイイ」使用禁止同盟(ことばを豊かに)

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アメーバ経営 リーダーを目指す、組織作りに悩むマネージャーへ 稲盛和夫著


ここのところとみに、企業経営においての管理会計の重要さを痛感している。

もう一度、管理会計を含めて、経営全般を俯瞰してみようと思い、いくつかの書籍を読んでみたのだが、考え方だけではなく、実務上何が重要なのかということを知るためにも、名著の誉れ高いアメーバ経営を読んでみた。

私のイメージとしては、稲盛和夫氏と言うと心の経営が中心なのだと感じていた。
経営にとって、1番重要な事は人間である。
そこに関して、何の疑いもない。しかし、ロジカルな考えも重要だと、私は信じている。

この本を読んで、その考え方がいい意味で覆された。加えて、このアメーバ経営のアメーバとは、稲盛和夫氏が京セラで最小限のユニットオペレーションとしての上集団組織を表している点を再確認できた。その採算単位であるアメーバが、明確な意思と目標を持ち成長を目指すことによって、1つの自立した組織となりその集合体が組織であり企業である、という考え方になる。

その意味で、各組織を小さなユニットに分けて、部門別採算管理を行うということを、実際の形で実践されてきたということが、生々しく成功談も失敗談も合わせて具体的に書かれている点が再現性が高い。

この中で、特筆すべき点をいくつか抜粋しておく。

  • 自由度の高い組織だから経営理念が重要。
  • 受注生産方式をとったため、原価+利益=売価と言う考え方ではなく、売値マイナス原価=利益と考え、売り上げ最大、経費縮小に徹する
  • 175ページの在庫販売方式の収入におけるコンセプト図
  • 目標設定をすることで全ての組織のベクトルの方向を合わせる

こういったことが、組織の隅々にまで浸透することにより、売り上げ最大化及び経費の最小化による利益の最大化が実現されることを改めて感じた。

数ある実践書の中でも、この本は非常に体系的に描かれていて、さらに具体的な事例が多い。したがって、この本を読み自分がすることで社内に浸透を自分なりにするということができるという点においても、今の時代でも十分通用する考えである。その意味でも、素晴らしい一冊だと言える。

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世界のビジネスエリートが身に付ける教養 西洋美術史 木村泰司氏


昨年末に、木村氏の西洋美術史の講演を聞いてすっかりファンになってしまい早速読んでみた。その時は、クリスマス前ということもあり、宗教画における歴史との関係と言うテーマだった。

木村氏の講演いや著作には、絵画の背景にある歴史的事実やそのさらにまた背景にある社会的な状況を照らし合わせて説明してくれるため、絵画をただ単に美術品として見るだけではなく、歴史の中の1創造物として見ることができるため、より楽しくまたさらに深く味わうことができる。

この本でもそうだが、絵画におけるヒエラルキーの構造とか、フランスが美術大国になった理由とか私たちが、ざっと並んできたいわゆる世界史と言うもののをより深く興味深く考えまた見つめ直すことができる。

章立てはこちら

  • 第1部  神中心の世界観はどのように生まれたのか?  ギリシャ神話とキリスト教
  • 第2部  絵画に現れるヨーロッパ都市経済の発展  ルネサンスの始まり、そして絵画の時代ね
  • 第3部  フランスが美術大国になれた理由  偉大なるフランス誕生の裏側
  • 第4部  近代社会はどう文化を変えたのか?  産業革命と近代美術の発展

西洋美術にしても、文化にしても、この本をそのまま仕事やビジネスに繋げることかどうかは重要ではない。この本に書かれている歴史的な背景と美術が生まれた因果関係に大いに学ぶところはあるし、特に木村氏の洞察力による芸術への新視点によって自分の歴史観を変えることができる点など、読むことによる勝ちは大きい。教養は、有益な知識を積み重ねること。ビジネスパーソンとして大きな財産になる一冊だ。

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ライフシフト Life Shift 100年時代の人生戦略「働き方改革」の参考書として


ビジネスは成長ではない
人生はお金ではない

人間の寿命が延び100年生きる時代になったときに、これまでと同じ考え方でキャリアを見ないほうがいいし、人生を設計しない方が良いと言う観点に立ったとても面白い冊だった。

時間術の本を書いているからか、私にも、最近働き方改革についての講演依頼が多いので参考になるかと思って読んでみた。

まず、この本の特徴は100年の寿命に伸びるということになると、それだけ私たちが生きていく時間も増えるわけなので、今までのように仕事と呼ぶ要請と言う2つのステージではなく、仕事1、仕事2、第3の最後のステージ、と3つのステージで分ける、というような変化が当たり前の時代になるというのは大前提だ。

したがって、1番この本の言いたいことを、一言で言い表せているのは、レクリエーションからリ・クリエーションと言うことであろう。これまでと比べ、定年になったら仕事は終わり、それから余暇の時代といったようなキャリアの考え方、またはプライベートの考え方ではなく、人生の3つのステージでどういう風に生きるのか、それを仕事、お金、時間といったような切り口で考えている点が新しく面白いのだ。

そして、各所に書かれている視点もユニークだ。第4章の見えない資産の中で、お金に換算できない無形の資産の価値とは何かという考え方が出てくる。無形資産とは、1つは生産性資産、1つは活力資産、1つは変身資産の3つとのこと。このように体系化して新しい試み、そして私たちが新しくやること、を非常に具体的に、しかもリアルに描いている点が、これからの人生、そしてキャリア形成の参考になる。

ここ数年、働き方改革が叫ばれている中で、多くの問題点は企業側と働く人の側とのギャップにあると私は思っている。

中でも、仕事において成果を計測する際には、アウトプットすなわち計測可能な達成したことという認識の人がほとんどである。しかし、まず1つは大きな視点で俯瞰しなければその生産性が正しいかどうかがわからないという点を考慮しなければならない。さらに、数値的な生産性だけではなく、質的な創造性につながる生産性も考えなければならない。1時間に1つでも多くのケーキを作る、という数量的な生産性だけでなく、売れるケーキをどう作るかといったような知恵を絞る創造的で質的な生産性にも目を向けるべきであろう。クリエイティビティが向上していかない限り、縮小する市場の中で生き残ることは難しい。

そんな中で、この本は私たちがどうやって創造性豊かな感性豊かな仕事ができるかについて、1つの道しるべになってくれる。

その意味でも、とても有益な一冊だった。

章立てはこちら:

序章 100年ライフ
第1章 長い将来
第2章 過去の資金計画
第3章 雇用の未来
第4章 見えない資産
第5章 新しいシナリオ
第6章 新しいステージ
第7章  新しいお金の考え方
第8章  新しい時間の使い方
第9章 未来の人間関係
終章 変革の課題

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最新刊!「実践マーケティング入門」


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まぐまぐ大賞2017年ビジネス部門で2位受賞!売れる理由を学ぶ

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世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?経営におけるアートとサイエンス 山口周氏

この本のエッセンスは、
「分析、論理に軸足を置くサイエンスに基づいた経営では、この複雑にうごめく環境下での経営は困難だ」
という問題に対する答えを述べている点にある。

私は常々、マーケティングは「サイエンスに基づいたアートだ」
と思っている。

マーケティング活動の顧客コミュニケーションの際に、
消費者や顧客の直接目に触れるクリエイティブは、
「アート」に機能性をもたせたものだと考えている。
アーティストが生み出す芸術に、企業側としての意図を加味する、
という意味で。

一方で、数多くの成功哲学やキャリアポルノ的なアプローチでは、
普遍性、再現性に乏しくなる傾向がある、とも思ってきた。

人間は、感情の生き物なので、必ずしも論理的に行動をするわけではない。
その意味でも、今年ノーベル賞経済学賞の受賞テーマが、行動経済学だったことが興味深い。

この本では、その一つの回答として、アートとサイエンスに加えて、
「クラフト」という概念を加えていることが私には参考になった。

というのは、混沌としているからこそ、垂直的に問題を解決できることは重要だと思うし、現実社会での経営活動やマーケティングにおいて、分析と課題形成までのステップにおいては、サイエンスの側面が必要である。

前述のアートという抽象的な側面と、成功哲学的なアプローチでの普遍性と体系性がカバーできないという側面を
をクラフトという個別の体験が固めてくれ、さらにそこをサイエンスがサポートする、というアート、クラフト、サイエンスの三位一体が、私の長年の疑問のヒントになりそうだ。

イノベーションが必要とされる今、「とはいうものの何をどうしたらいいのか?」というのがマーケティングの実務担当者の悩みだと思う。

イノベーションには、アート、美的感覚というものをいかに自分の視野に取り入れるか、という大きな気づきを与えてくれ、さらに具体例も書かれている。その意味で一読の価値がある1冊だと言える。


目次はこちら:

第1章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
第2章 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
第3章 システムの変化が早すぎる世界
第4章 脳科学と美意識
第5章 受験エリートと美意識
第6章 美のモノサシ
第7章 どう「美意識」を鍛えるか?


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会社力研究所40周年記念 社長のノート出版記念の会

社長のノート.jpg

先日、尊敬する長谷川和廣先生の、新刊「社長のノート」の出版記念および、
会社力研究所 創立40周年記念の会に参加させていただきました。


− 優れた経営者は会社の財産である
− 競争力のある「売り物」をつくる力
− 継続して利益が出せる会社
− 利益を世の中のために活用する


いつもビジネスサロンで教えていただいていることを、
この日濃縮して教えていただきました。


また、先生の教えを長年実践されてきた経営者を、
「同志」と呼ばれていたのが、
長谷川先生の愛情の深さだと実感。


同志の経営者の方の息子さんが、
長谷川先生の「超・会社力」を読み、
経営者を目指したいと言ったというエピソードに感動しました。
会社力研究所の新体制を発表され、
ますますパワーアップされるとのこと。
長谷川先生の教えを目の当たりにできることが、
起業家の私にとってどれだけ幸せなことかを痛感しました。


これから、一層頑張りたいと思います。

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8割捨てる情報術 できる人はなぜ新聞を読むのか? カバー刷新による出版の販売促進

私の10冊目の出版になるビジネス書「8割捨てる!情報術」(日本経済新聞出版社)の新しいプロモーションが開始されました。こんな風に、元の本の上から、大きく「できる人はなぜ新聞を読むのか?」というキャッチコピーが書かれている「帯」を巻いていただき、店頭に並べていただいています。

このプロモーション用のカバーを開くと、中身はもちろん出版したこちらと同じ。この新しい帯には、私がこの本で言いたかったことをしっかりと、目立つようにしていただいています。

多くの情報から、有用な情報を選択し、 効率的に収集、分析、活用するには、どうすればいいのかと、 多くの経営者やビジネス・パーソンは悩んでいます。

しかし、答えは、とてもシンプルで、 ムダな情報を、捨ててしまうことだと思っています。

8割はゴミだと認識し、重要な2割の情報を活かせれば、 情報振り回されることはありません。 この本では、仕事や、就活、勉強で成果を出すために、 情報には4つの種類があること、 情報を「知恵」に変換するための「情報の仕訳け方」と、 情報をふるいわける「フィルター」の創り方を、提示しています。具体的には;

  • 情報を集め、捨て(管理)し、活用できるかで、ビジネスの成否が決まる
  • 情報を集めるアンテナ力、捨てられる勇気、残せる読解能力、活用できる能力、そして成果に執着する強い気持ち
  • こだわるべきは、成果であってそのプロセスではないので、時に柔軟に、時に厳格に情報を集め、フィルターをかけ、活用すべき。
  • ビジネスパーソンだけでなく、受験生が大学の違いや入試の情法、就活の学生が希望企業の情報、お値打ちだけどおいしいお店、病気になったときや事故にあったときの対処、などなど生活を左右する
  • 増えているのは、情報ではなく情報を運んでくるメディア - メディアに振り回されないように、メディアも取捨選択
  • 情報は使ってなんぼ。情報に使われないようにしよう

章立てはこちら:

  • 序 章 情報の「ゴミ屋敷」ができる理由
  • 第1章 教科書も8割はムダだった!?
  • 第2章 情報の「好き嫌い」を克服する法
  • 第3章 情報を整理整頓する技術
  • 第4章 情報デブを脱して、自分で考え、動く
  • 第5章 アウトプットを習慣化する 

詳細はこちらから ⬇️

 

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最新刊!「課題解決につながる 実践マーケティング入門」〜最高の問題解決は「原理原則」にある!


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スタンフォード式最高の睡眠 成果を出したいビジネス・パーソンに必要な夜の眠り方と朝の起き方

表紙の帯に「睡眠研究の最前線」とある通り、究極の疲労回復は睡眠だとずっと思っていた。たくさん眠るのは良いことなのか悪いことなのか、という眠りは量より質、スタンフォードで見つけた睡眠の法則という内容が面白かった。

【なぜ、この本を読んでみたのか?】

先日読んだ、最高の休息法(その時の記事はこちら ⇒ 世界のエリートがやっている最高の休息法)が、ボクの仕事とプライベートを、かなり加速させ充実させた。その時の記事にも書いたのだが、ボクはそれまで、呼吸法や睡眠、食事法などはスピリチュアルで、一人の成功体験も基づくものだから、再現性が低いものだと「思い込んで」いた。しかし、あの本以降、科学的にも証明できるアプローチがあり、また、ロジカルに書かれている本があると知り、「睡眠」に関して読んでみたのがこの本だ。

この本にもある通り、食事や栄養に気を使い、健康的な生活をし、体を鍛えることはビジネス・パーソンの常識になっている。その中で、まだ、なかなか手を付けられていなかったのが、睡眠である、という点が以外と盲点だったことに気が付いた。

中でも、この本の良さは科学的なエビデンスに基づいている点にある。一般的な成功哲学、自分がやってみてうまくいったという個人の見解ではなく、研究に基づいた内容をベースにしているので、普遍性と再現性も高いのであろう。

【ビジネス・パーソンとして実践したいポイント】

まず、質が高い睡眠を得るためには、眠りに入った「最初の90分」をしっかり眠るという点。レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しの最初の黄金の90分が重要だということを、科学的なアプローチで説明している。

どうしても、資料を作らないといけない時の徹夜はやはりよくないので、黄金の90分眠った後に起きて作成するほうがよい、といった具合に応用するとのことだ。

そしてなにより、この本の目玉は第4章の「覚醒」にある。
考えてみれば、ビジネス・パーソンにとって良い睡眠をとることは、ある意味手段であって、目的ではない。目的は、しっかりと仕事をする体制を整えることにある。

したがって、パッと気持ちよく朝に起きることができ、その後しっかりと質の高い仕事ができることが重要なのだ。

この本では、覚醒のスイッチは光と体温にある、と説明し、具体的な手法、たとえば起床時には光をしっかり浴びること、また体温を上げることを説明している。

睡眠ジャンクに陥らないように、という箇所に書かれている超一流のアスリートの 5つの共通点も面白い。

いずれにせよ、自己管理による体調の質のキープは、仕事の質に大きく影響する。
食事、鍛えることに加えて、睡眠も考え直すべきだということを再確認させてくれた、とても貴重な1冊になった。

章立ては、

  • プロローグ ぐっすりを追求した究極のスタンフォード・メソッド
  • 第0章 よく寝るだけでパフォーマンスは上がらない
  • 第1章 なぜ人は人生の3分の1チャンネルのか
  • 第2章 夜に秘められた黄金の90分の法則
  • 第3章 スタンフォード色最高の睡眠法
  • 第4章 長久曲!熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略
  • 第5章 眠気を制するものは人生を制する
  • エピローグ 睡眠緊急の最前線スタンフォードで見つけたこと

マー ケティング コンサル タント 理央 周 (りおう めぐる)


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新しい基本戦略 プラットフォームの教科書 根来龍之 超成長ネットワーク効果の基本と応用

早稲田大学ビジネススクール教授でもある根来龍之氏の著作である、「プラットフォームの教科書」 読了。

帯に、デジタルエコノミーの勝者と敗者を分けるもの、とある通り、主催している、マーケティング寺子屋の塾生をはじめ、
中小企業にも、使えるこの「プラットフォーム戦略」という考え方。
現在においては、知っておかなければならない戦略手法のひとつだ。


この本を読んでみて、まず感じたのは意外なところまでプラットフォーム戦略が広がりつつある、という点。

私たちがプラットフォーム戦略と聞くと、まず思い浮かぶのが、フェイスブックやアマゾン、アップルなどの巨大なIT系企業群だ。

しかし、今ではテレビやラジオ、コンビニや電子マネー、ゲームやクレジットカードなど、多岐にまた広範囲にわたって広がっている。

企業経営者としては、
プラットフォームが重要なことは分かるが、何から手を付けていいのかわからない
というのが率直な感想だと思う。

この本では、カテゴリー別、また企業別に、

  • プラットフォーム戦略とはなにかという定義に、
  • 企業に何をもたらしてくれるのか、また、
  • どんな種類のプラットフォーム戦略があり、
  • 業種や企業ごとに、戦略構築し実践されているのか、

が、シンプルに整理整頓されているため、理解がしやすくまた、自社の経営に当てはめる上での再現性も高い。

私が特に使える、と感じた点は、

  • 構造がレイヤー化されるため、すべてを自社でやらなくてもよいという選択を取れる
  • シェアリングエコノミーに重要なことは信頼と信用
  • プラットフォームとバリューチェーンの違いとどちらを選択すべきか

といった3点。

経営資源に制限がある中小企業にとって、大企業のビジネスモデルを参考にすべきではあるがそのまま適用することはできない。
応用して適用していくうえで、非常に参考になるのが上記の三点だ。

章立てはこちら:

第1章 プラットフォームの基本

    • プラットフォーム革命
    • レイヤー構造化
    • ネットワーク効果
    • クロスプラットフォーム
    • デバイス転換

第2章 プラットフォームの広がり

    • シェアリング
    • IoT
    • WTAの布石
    • プロフィットプールの攻防

第3章 プラットフォームの戦略

    • エコシステムのマネジメント
    • 攪乱要因
    • マルチホーミング
    • 5つの対抗策
    • 包囲戦略

プラットフォーム戦略の考え方は、これからますます重要になる。
基本を知り、自社に当てはめるには最適の一冊である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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