Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

ネット検索が怖い:SNSでの情報発信に必要なリテラシーとデリカシー

ネット検索が怖い
読了。

「忘れられる権利」の現状と活用 という副題がついているとおり、
ふと入れてしまった個人情報が悪用されてしまい、拡散されたり、
掲示板にいろんな中傷を書かれてしまったりという事態を、

何に気をつければいいのか
そもそも削除できるのか
その手段はあるのか

という視点で、ITに強い弁護士の著者が書いている。

この問題は非常に奥が深く、難しいことなのだと感じる。
ネットにいったん出てしまった情報は、自分で消すことができると思い込んでいても、
SNSなどの普及でどんどん拡散し、自分ではコントロールできなくなるからだ。

さらに、Web2.0以降、CGM(Consumer Generated Media)と呼ばれる、
自分で発信できるネット・メディアが普及して、
誰でも自由に情報をネット上に出せるようになった。

つまり、一人一人独自の判断「のみ」で、情報を世の中に出せるようになったのだ。

そうなると、仮に公序良俗に反した情報がネットで出て、
そのまま拡散されてしまうこともできる、
極端にいうとそういうことになってしまうのだ。

したがって、ネット上で仮に誹謗中傷された場合、
「ネット上での情報から忘れられる権利」が存在することを、
筆者は指摘している。

もっとも、である。
発生する可能性は否めないので、リスクとして起こりうること、
そして発生してしまった場合の手段の一つとして、覚えておく方が良いことだと思う。

ネットで加害者にならないようにすることも重要である。
言葉は双方向でリアルタイムで話をしている時なら、
齟齬があっても修正できる。
しかし、ネットではいくら双方向に見えても、言葉を間違って解釈されたら、
訂正することは難しく、誤解されたまま解釈されてしまう。

筆者は、加害者にならないために、
「冷静であれ」
と言っている。

飲んだら読むな、飲んだら書くな、である。

ネットの加害者と被害者は紙一重である。
ITの進化は素晴らしいが、同時に不確定要素も多く、
危険な部分もある。

リテラシー(読解能力)が必要であると同時に、
デリカシーが必要なのだ。

ネットを活用する上で読んでおくといい、オススメの1冊だった。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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