Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

顧客ブランド養成講座
収益を好転させるマーケティングとイノベーション

カテゴリ:「起業家の一日」の記事

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二子玉川ライズRiseの蔦屋家電:「コト消費」のお手本にみる価格競争からの脱却

TSUTAYAが展開する新しい業態の店「蔦屋家電」に行ってみた。

まず入口からしてこんな感じ。
まるで一流のデザイナーズ ショップのようで、家電の店とは思えない。

よくある家電量販店と最も違うのは、
価格がほとんど書かれていないことである。

「通常は29、800円が今だけ19,800円」

「他店より高かったら言って下さい」

というような価格中心のあおり文句は一切ない。
それどころか、価格表示さえほとんどされていないのだ。

では、何をどうディスプレイしているのか、というと、
たとえばドライヤーはこんな感じ。
カラフルな製品をきれいに並べている。

製品を売る、というよりも、「ライフスタイル」や「生活の向上」を提案している、
その中に家電があるんですよ、というプレゼンテーションになっている。

なので、ここにきている人たちは、買いに来ているというよりも、
遊びに来て楽しんでいる、という感じなのだ。

小売店ではなくエンタメパークに来ている感覚なのであろう。

そうすると、価格や値引きという土俵ではないところで、蔦屋家電は戦うことができるのだ。

【中小企業が見習う点】

では、中小企業や他業種は何をどう見習えばいいのか?
BtoBなのに、顧客にライフスタイルは提案できない。

蔦屋家電から学ぶことは「顧客価値がどこかを見極めること」である。

暮らしをよくすることが、顧客が欲しいことであり、
安い家電を買うことが顧客価値ではない。
1円でも安い家電品は、量販店へどうぞ。
快適な暮らしをしたい人は、蔦屋家電へ。と言っている。

顧客が本当に欲しいことを見極めて、それを提供する。
簡単に聞こえるが難しい。
が、ゆえに、それができたら市場で勝てるのだ。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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子どもプレゼン教室&プレゼン大会:伝わる力は熱意と慣れ

一昨日はプレゼンジャパンさん主催のイベント、「子どもプレゼン教室&プレゼン大会」で審査員を務めさせていただいた。

全国から集まった5人の子供たちがそれぞれ、自分が一番興味を持っていることをテーマに、
約2分で、親御さんやボク達の前でプレゼンテーションをする、という企画。

プレゼンジャパンこどもプレゼン教室

参加者のみんなは、それぞれ「好きな小説」「宇宙の管制官になりたい夢」「マンガ家になりたい夢」などを、とても元気よく発表していた。

午前中に「教室」として練習をし、午後からの発表とのこと。
プレゼン大会の時には、ビフォア&アフターという感じで教室前の自己紹介の様子も流し、
練習前後の違いを体感することができた。

小学3年生から中学3年まで、年齢も性別も出身もバラバラの子供たちが、
それぞれ、練習前と発表の時では驚くほど変わっている。

特に、5人とも自信たっぷり。
まるでTEDを見ているかのように、しっかりと自分の夢を語っている。

審査員をさせていただき、感じたことが2点ある。

こどもプレゼン大会
まずは、「好きなことを持っている」と伝わる、ということ。
「最近の若年層は、熱意もなく欲しいものもない」などという論調もあるが、
発表者たちを見ている限り、夢を楽しく熱く語れば語るほど、
ボク達観客の方に伝わる度合いも強まる、
ということを、あらためて子供たちに教えてもらった。

もう1点は、人前で話すことの重要性。
自分が思っていることを言えるだけで、世界は広がるのだ。
ボクも、海外での大学院での生活と仕事において、
自己を主張していくことの重要性を学んだ。

なによりも、多様な人たちに思っていることが伝わり、
そこから双方向に会話が成り立っていくことほど、楽しく自分を広げてくれることはない。

うまくしゃべるという技巧はそれほど必要なく、
伝わるには熱い気持ちがあることと、「慣れる」こと。
この2つに尽きる。

その意味でも、参加者の子供たちに大事なことを思い出させてもらうことができた。

マーケティング コンサルタント  理央 周

*写真は⇒ セミナーカメラマンさん

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中小企業が採用すべき人材は?:タレントの時代

「タレント」の時代 読了。

副題に、世界で勝ち続ける企業の人材戦略論とある通り、
企業がいかにして、画期的でイノベイティブな製品を開発できる人材を確保し、
教育し、継続して活躍させていくことができるか、ということに焦点を当てている本である。

【タレントの定義】

この本で著者はタレントを、

  • 複数分野の知識があり、創造的知識労働、目的的・改革・地頭・洞察・未知を既知に変える能力を持つ人

と定義している。(P154)

創造的知識労働とは、

  • 否定型的で、新しいものを創り出す。新規のプロダクト・プロセスを創り出す労働

とのこと。

タスクを処理するだけの労働ではなく、「知恵」を振り絞り、
新しい価値を創造していく開拓者的な人物だということになる。
書いている通り、「先進国で最も必要とされている」人材なのだ。

【タレントであるために】

したがって、タレントと、それ以外の日との違いは、

  • 創造性
  • 非定型性

にある。

私も以前そうだったのだが、まじめすぎて型にはまらなければ「間違っている」と感じてしまうメンタリティでは、タレントとなりえずイノベーションを起こすことが困難になってしまう。

本の中では、MBAに対しても「経営のプロが、無力」な業界や領域があると説く。
私自身MBAだし、ビジネススクールで教鞭をとっていることもあるので、全面的に肯定はできないし、するつもりもない。

しかし、私も取得直後はそうだったが、
確かにフレームワークだけを「覚え込み」、すべてあてはめようとしたり、
MBAは万能だと思い込んでしまったりすること自体、
実社会でのビジネスにおいては、非常にリスクが高くなる。

著者は、製品開発においては「学際領域(複数の研究分野が必要な領域)」という点を挙げているが、
その意味において、私も同感だし、研究領域に固執し、幅を広げられないMBA(に限らないとは思うが)がいるとしたら、やはり実社会での仕事では通用しない。

  • ライバルが足をすくう
  • バカほど威張る

という(極端な表現が楽しいが)ことは組織では、私の会社員時代でも散見された。

【中小企業はどうすべきか】

この本は中小企業の経営者は必読である。
なぜなら、大企業よりも「人」一人の比重が自社にとって高いからである。
タレントが一人でもいるのでは、会社に与えるインパクトが違うのだ。

この本では、有名なトヨタの主査精度(チーフエンジニア制)と、
スターバックスのホスピタリティが紹介されている。

スタバでは、製造業で試作を量産化するときのように、
行動手順があり、画一的ははない笑顔と思いやりを提供しているとのこと。

まず1点目として、
組織を構築するときに、トヨタの主査のように広く深い責任範囲をもつナンバー2やナンバー3を育てること

2点目として、単一領域ではなく複合的な領域、たとえば製造と経理、デザイン、人事など、
クロス・ファンクションという視点でタレントを育てること。
きっと、大抜擢が必要になるはずである。

3点目として、非定型的つまりルーティンでない仕事を「無理を承知」で与えること。
そして、創造性を目標の一つに入れていくことになるだろう。

ヒト・モノ・カネ・情報・時間という5つの経営資源の中で、
唯一の生き物である「人」。
人で勝負がつくのは、考えてみたら当たり前なのだ。

なので、単に優秀な人材を確保・採用すればいいというわけではなく、採用⇒教育⇒継続のループを戦略として考えるべきなのである。

その意味でも、ビジネス・パーソン必読の一冊であった。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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営業に出ていく前に:できる営業の共通点は「超思考」

このたび、営業をテーマにする本を上梓することになりました。

タイトルは 「なぜか売れる 営業の超思考」 私自身、7冊目になります。 

なぜか売れる営業の超思考

顧客は誰も売られたくない!
と思っています。

根性で売る時代はもう終わりました。
しかし、「営業」はビジネスをするすべての人に必要です。

多くの企業のための「販売戦略」を練った私自身の経験から、
できる営業マンに共通する「頭の使い方」を紹介します。

これまでのマーケティングの本とは、ひと味違うアプローチで
顧客から求められる「戦略営業」について書いた1冊です。

皆さんからの感想、お待ちしています。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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サファリ9月号のLA特集:米国へのビジネストリップに行く前の準備

来月はいよいよLAでの講演。

なぜか売れるの公式 LA講演

米国の企業や事業主の皆様に向けて「なぜか売れるの公式」を中心に、
事例などを含めて1時間半の内容になる。

講演以外にも仕事や現地でのアポイントメントも多々あるのが楽しみなのだが、
もう一つの楽しみは、仕事の合間をぬってのプライベートな時間。

前回は、UCLAや南カリフォルニア大学に行ってみたり、
ファーマーズ・マーケットなど現地での買い物も楽しかった。

また、泊まったサンタモニカエリアだけでなく、マリブなどにも連れて行ってもらったので、
かなり満喫できたビジネス・トリップになった。

今回も、仕事の合間を縫って、また1日だけだけどフリーの日があるので、
何をしようかと今から楽しみ。

と思っていたら、今月号のサファリに「LA特集」が。

ガイドブックなども買い込んで、情報をたくさん収集するのが「理央流の旅行の楽しみ方」
だけど、こういう雑誌の旬な情報はガイドブックとはひと味違って、なかなかいい。
今号のサファリにも、

  • ビーチとピア(桟橋)
  • パシフィックコースト・ハイウェイ
  • マイクロロースター
  • ストリートアート

などなど、綺麗な写真と旬のネタが満載。

safari 9月号

旅行は行く前も楽しい。
今からワクワクなのだ。

  

マーケティング コンサルタント  理央 周

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