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カテゴリ:「教授の一日」の記事

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子どもプレゼン教室&プレゼン大会:伝わる力は熱意と慣れ

一昨日はプレゼンジャパンさん主催のイベント、「子どもプレゼン教室&プレゼン大会」で審査員を務めさせていただいた。

全国から集まった5人の子供たちがそれぞれ、自分が一番興味を持っていることをテーマに、
約2分で、親御さんやボク達の前でプレゼンテーションをする、という企画。

プレゼンジャパンこどもプレゼン教室

参加者のみんなは、それぞれ「好きな小説」「宇宙の管制官になりたい夢」「マンガ家になりたい夢」などを、とても元気よく発表していた。

午前中に「教室」として練習をし、午後からの発表とのこと。
プレゼン大会の時には、ビフォア&アフターという感じで教室前の自己紹介の様子も流し、
練習前後の違いを体感することができた。

小学3年生から中学3年まで、年齢も性別も出身もバラバラの子供たちが、
それぞれ、練習前と発表の時では驚くほど変わっている。

特に、5人とも自信たっぷり。
まるでTEDを見ているかのように、しっかりと自分の夢を語っている。

審査員をさせていただき、感じたことが2点ある。

こどもプレゼン大会
まずは、「好きなことを持っている」と伝わる、ということ。
「最近の若年層は、熱意もなく欲しいものもない」などという論調もあるが、
発表者たちを見ている限り、夢を楽しく熱く語れば語るほど、
ボク達観客の方に伝わる度合いも強まる、
ということを、あらためて子供たちに教えてもらった。

もう1点は、人前で話すことの重要性。
自分が思っていることを言えるだけで、世界は広がるのだ。
ボクも、海外での大学院での生活と仕事において、
自己を主張していくことの重要性を学んだ。

なによりも、多様な人たちに思っていることが伝わり、
そこから双方向に会話が成り立っていくことほど、楽しく自分を広げてくれることはない。

うまくしゃべるという技巧はそれほど必要なく、
伝わるには熱い気持ちがあることと、「慣れる」こと。
この2つに尽きる。

その意味でも、参加者の子供たちに大事なことを思い出させてもらうことができた。

マーケティング コンサルタント  理央 周

*写真は⇒ セミナーカメラマンさん

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本の整理術~本好きマーケターが仕事をスムースにするために

どうしても本が好きなので、まずは買ってしまう。
そうすると、積読(つんどく)になってしまう。

子供のころから本好きで、大人になったら本に囲まれて暮らしたい、と思っていたボクは、
「本を捨てる」ことがデキない。
なので、妻にはよく「本を買ってもいいから捨てて頂戴ね」と叱られる。

ボクの場合、

  • 仕事に必要な本~コンサルティングや著作
  • 大学での講義に必要な本
  • いただいた本
  • 好きで読む本
  • マンガ

と分類してみるとこんな感じに分けられる。

で、まだ読んでいない本をいったん本棚から出したらこんなにあった。

片付けるときにも、ボクはできる限りロジカルにやろうかな、と思い、
整理収納アドバイザーの方から聞いたやり方をやってみた。

整理整頓は、まず、

  • 置いてあるところから出す。
  • そしてカテゴリーとに分ける。
  • その後、棚に入れて整頓していく

という順番でやるといい。

ボクもまずは、積読をすべて床にだし、
次に、すぐ読むかどうかで分けてみた。

すぐに仕事で使う本
仕事の合間に読めるようバッグに入れてよくリラックス本
旅行に持っていく小説

といった具合である。

そして、縦に立ててあるすでに読んだ本と区別するために、
カテゴリーごとに「横置き」にする。

これで少しだけスッキリした。
明日からまた仕事に力を入れられるのだ。

      

*おススメ整理術の本です

マーケティング コンサルタント  理央 周

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関西学院大学 ビジネススクール入試説明会:ビジネススクールの特徴と選び方

私も教鞭をとっている関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科には、3種類のビジネススクールがある。

関西学院大学 上ガ原キャンパス大きく分けると、
経営戦略専攻のビジネススクールと、会計専門職専攻のアカウンティングスクールになる。

前者にも2種類あり、
企業経営戦略コース
国際経営コース
で、ともに2年で修了。前者は夜間・週末を中心に講義があり、後者は昼間を中心に英語で講義がなされる。私は後者の国際経営コースで、Marketing Communication、Brand Management、Customer Relations Managementなどのクラスを受け持っている。


教鞭をとり始めて2年になる中で、私が感じている関西学院大学 ビジネススクール 国際経営コースは、まず多様性があること。

英語で講義がすすむこともあり、留学生も多い。
彼らの出身国も東・東南アジア、中近東など多岐にわたる。
したがって、異なる文化やキャリアを持つ学生たちのディスカッションによって、
いい化学反応がおこり、集合知が生まれる。

私の講義では、ケーススタディーをもとにして、チームプレゼンテーションの課題を出す。
各チーム5、6人で構成され、年齢性別出身国がばらばらのメンバーが、自分たちの強みをそれぞれ出し、プレゼンに臨む。そうすると、同じテーマを与えても、過程も結果もまったく違うものができてくる。それを全員で討議するので、自分たちが気づかなかったことを発見することができるのだ。

多様性があるのは、教授陣も同じである。
研究テーマはもとより、出身校も多様であるため、学生にとっては学ぶところが多いと聞く。また実務家教員も様々な分野で現役として活躍しているため、学生にとっては活きのいいライブ感のある情報を得ることができる。アカデミックでもあり、現実的でもあるのだ。

私もMBA取得時に感じたのだが、ビジネススクールは数多くあり、特徴も様々である。
私が在籍したインディアナ大学のケリースクールというビジネススクールは、当時「ノン・ナンセンスなMBAを輩出する」つまり、現実社会に出て通用するビジネス・パーソンを育てる、という理念を掲げていた。これが今の私を形作っていると思っている。

関学のビジネススクールでは、卒業時の就職もいいため、
企業サイドでの評価も高いと思われる。

5月には入試説明会も開催される。
詳細はこちら:⇒ ビジネススクール講演会・説明会のご案内【5/16】


マーケティング コンサルタント
理央 周


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ビジネススクールでの学生から教授への評価:大学院での学び方

毎年この時期になると、大学から届くStudent Evaluation。
学生が、各先生の講義への評価をする。

ボクの場合は、1年で4コマ教鞭をとったので、4枚これが来る、
ということになり、毎年ドキドキ、ワクワクしながら封を開ける。

ボクが米国インディアナ大学のビジネス・スクールにいた頃も同じだったのだが、
学生が先生を評価する、というのは当時のボクには驚きだった。
ボクは、四大まで日本の学校をでているので、そのような経験はなかったし、
それゆえに「先生が言っていることが絶対正しい」という感覚でいたからである。

ところが、米国では先生が言っていることがわからなければ、当然わかるまで聞くし、
反論に近いことを発言するときもある。
いわば「敬意を持ちながら対等」なのだ。

ボクも、同じ気持ちで学生たちに臨んでいる中での、この評価。
中身は、各講義に関して14項目,各5段階評価。
学生たちの平均値が表されている。
素晴らしいと感じるのは、その各スコアの横に学科の平均値も書かれているので、
自分の講義の「相対的な評価」もわかる。
これがよければよいほど、モチベーションにつながるし、
平均よりも低ければ、「どの点を改善すればいいのか」もわかる。

また、量的・数値的な評価に加えて、学生たちの「意見」も文章で書かれている。
いわゆる「質的」な反応である。

関学のBSの学生たちは頑張りやさんたちが多く、前向きな意見が大半。

  • こんなにInteractiveな講義は初めて
  • 児玉先生の企業時代の経験が身になる

とうれしい意見が多いのだが、中でも、

とても興味深いので先攻をマーケティングに変えました

とあるのがうれしい。

ボクの経営理念は
マーケティングの重要さと楽しさを、ビジネスに関わるすべての人に伝える
こと。

学生たちも、それを理解してくれて、リアルな世界にでた時に活かしてくれたら、
ボクにとって、これほどうれしいことはない。

このような素晴らしい機会をくださった、関西学院大学の皆さん、
熱心な学生の皆さんに、感謝したいと思います。


マーケティング コンサルタント
理央 周


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火花:ピース又吉直樹の小説

今話題になっている、ピース又吉直樹の「火花」を読んでみた。

このところ小説離れをしているボクにとって、かなり久しぶりに読む文学。
正直にいって、25万部刷られた、とか芸能人の書いた小説、という点に惹かれた部分もあるけれど、純粋に読んでみたかった、ということもあった。

まず、全体を通しての感想は次回作以降も楽しみだ、という点。
小説には著者の色が色濃く映る。
そしてそれは、その著者の書いた小説のイメージになる。

村上春樹の小説はどれを読んでも、「1973年のピンボール」の香りがするし、
村上龍の小説は「69」「限りなく透明に近いブルー」の味がする。
ある書のオーラを感じるのだ。

     


火花には、又吉直樹のイメージが色濃く反映している。
そのオーラは、ボクにとってはとても心地よい。

たとえば、32ページに、神谷氏が「共感至上主義の奴らって気持ち悪いやん?確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものってないやん。・・・」と言う場面がある。

この芸人が言うには一見矛盾しているような言葉に、
この本で言いたいことの深さがある。
さらに、ボクなんかはここに共感する。

テレビで見慣れているイメージがあるせいか、又吉氏の漫才はけして正統派ではないし、しゃべりも立て板に水、という感じではない。一風変わった髪型に、やせ過ぎという感じのルックスが目立つが、真剣なまなざしにファッションもセンスがいい。そこにこだわりとセンスを感じる。

その点が、先に書いた矛盾を表している。
芸人として、万人に刺さる笑いを届けるのだが、
その根底というか本質は、誰にも理解できない自分自身のこだわりから湧き出てくるのだ、
と言いたげだ。

ビジネス書と違い、小説は「読みたいか読みたくないか」「面白かったかどうか」が読者の評価だと思うし、ボクもその観点で読みたい本を選んでいる。

その意味で、火花はまぎれもなく面白い本だし、次回作も読んでみたい。


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