Marketing i's [マーケティングアイズ]

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カテゴリ:「ブランドマネジメント」の記事

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スターバックスのポイントプログラム Starbucks Rewards スターバックス リワード

今日の日本経済新聞にもあったが、スターバックスがポイントプログラムを始めるということで、さっそくスタバに行ってみた。

始めるのは簡単で、プリペイドカードの、スターバックスカードをウェブ登録するか、
スターバックスアプリでの提示でポイントがたまる。
内容としては、50円ごとの購入ごとに1スターというポイントが貯まり、
そのポイント数に応じてプレゼントをもらえたり、
限定商品が買える、キャンペーンに応募できる、
というマイレージプログラムだ。

記事にもあったように、アメリカでは8年前からこのプログラムはスタートしていたとのこと。
なぜ、今なのか?という点に関して日経新聞の記事には、
出店戦略において、出店数が加速している中、
サービスの低下や、混雑、価格の高さなどで、顧客満足度が下がっていることを受け、
既存顧客へのサービスプログラムとしてスタートした、とある。

これまでの既存顧客へのサービスとしては、
ドリップコーヒー2枚目は108円で買えること、
期間限定だが、カフェラテでも2杯目をサービス価格で行なっていたこともあったし、
スターバックスカードに5000円の入金をすることで、お好きなドリンク1杯サービス、
などのプログラムを提供していた。

スターバックスといえば、てれびCMなどマス媒体での宣伝広告をせず、
店頭をブランド告知の場と捉え、
デザイン性の高さと、居心地の良さ、バリスタの方々のおもてなしを、
顧客サービスとしてきた。
有名な事業コンセプトの「第3の場所の提供」だ。

ファストフードにおいても、新規顧客を獲得しようとすることは重要だが、
顧客単価が低いこともあり、価格での差別化のみでの競争は体力勝負にもなり、
ブランドの知覚価値の低下につながる。

その意味でも、既存顧客へのサービスを厚くすることにより、再来店を促していくことが必要なので、
このプログラムの実施は正攻法だと言える。

もう1点、顧客満足度が下がっている、ということに関して、
確かに混んでいるので、入れないこと、座れないことも多いというイメージはある。

一方で、今日朝一番での店員さんの、このスターバックスリワードの説明は、
シンプルで明瞭、いつもの笑顔での対応で、
ファストフードとは思えない対応だった。
リサーチというのは、顧客または顧客候補に「聞くこと」なので、
顧客が感じていることの返答が返って来る。
企業側としては、サービスの改善に取り組むべきだ。
しかし、100%リサーチ結果を盲信する必要がないことも事実である。
その意味で、先述のサービスを中心に据え、
間違っても、高いからという声に対し、下げるという選択肢を取らないようにすることが重要なのだ。

ちなみに、サイトのデザインはこんな感じでかっこいい。

これからの、スターバックスリワードに期待したい。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)

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名古屋で靴の修理なら:靴を直しに行って商売の基本を見た

今日は靴の底を直しに、いつもお願いしている池下駅にある靴屋さん「りぺあ グレース」へ。

この靴は20年くらい前に買った、ラルフローレンのローファー。
足にぴったりですごく気に入っている。

長くはいているので、靴底にちょっとした穴が。
それで、よくもっていくこちらへ。

「これは前と後ろどっちも治すといいけど、
そうすると、2500円の倍だから、5000円になるよ」
と、おじさんのお言葉。

「じゃあ、前だけお願いします。
5000円だと買う方が安いかもね」
と言ったら、おじさんは、
「まあ、この靴は5000円じゃあ買えないけどね。
40分くらいでできるよ」

その後買い物をして取りに行ったら、
「まあ、前と後ろ両方やっておいたよ。
あと、靴の中もちょっとはがれてたから、治しといたからね」
と、ほぼすべてをリペアしてくれた。
もちろん同じ料金で。

おじさんにとって、このサービスは自分の時間を使ってくれて、
ボク、というかお客さんのことを考えて、やってくれたのだと思う。

ボクの家の近くにも、靴の修理のお店はある。
こちらの店は地下鉄でいうと駅2つ多い。

でも、ボクはきっとここに「永遠に」大事な靴を直しに行くだろう。

おじさんがしてくれたことは、おじさんにしてみればちょっとしたこと。
でも、ボクやお客さんにしてみたらとても大きなこと。

ここのおじさんには、前も同じようなことがあって感激した。

こうなると、他の店にはもう行くことはないだろう。これこそが、顧客との良好な関係、ブランド・マネジメントの目指すべきところなのだ。

ドラッカーが言うところの「顧客の創造」とは、
こういうことを言うんだろうな、と痛感した。

マーケティング コンサルタント  理央 周

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改正商標法に備える:ブランドのマネジメントと商標登録

4月から施行される改正商標法について、
名古屋国際特許業務法人さん主催のセミナーを受講。

ブランドをマネジメントしていく上で、見逃しがちだが重要な商標登録。
今回は、これまでの
文字、図形、記号、複合、立体商標に加えて、
音、色彩、位置、動き、ホログラムの商標が、
新しいタイプの商標として保護される対象になるとのこと。

たとえば、クリスチャン・ルブタンの靴底の「赤色」。
これもアメリカでは「位置商標」になっているとのこと。

マーケティング活動において、ブランドを構築する理由は、
「自社、またはプロダクトやサービス、を他社と区別させるため」である。
それを、文字やロゴ、デザイン,文章またはその組み合わせで表現する。

ルイヴィトンであれば、あのLとVの組み合わせのロゴを見た時に、
シャネルでなく、フェラガモでもない、ルイヴィトンの製品やイメージがぱっと頭に浮かばせることが、ブランドを構築する上での目的になる。そして最終的には「顧客との良好な関係を創り出すこと」を目指す。

その意味で、ルイヴィトンとしては、ロゴやデザインを「真似されることで,自社ブランドのイメージを損ねられる」ことを避けなければならない。このように他からの侵害を阻止するのが商標法である。

売れている商品やサービスはなにかと追随されやすい。
類似品がでれば、当たり前ではあるが自社のシェアが減り、収益にも影響が出る。
その時に、商標登録をしてあれば「真似なのでやめてください」と主張できる。
逆もまた同じことで、商標を先にとられてしまうと、
「すぐにやめてください」となり引っ込めなければならなくなるし、
損害賠償を求められることもあり得る。

したがって、企業としては自社独自のデザインや社名などを作ったら、
真似をされることを避けるため、と同時に先を越されて停止命令を受けないようにするために、商標登録は必須なのだ。

そこに今回新しく、音や色彩が加わるのこと。
中小企業のブランドや商品名にとっても商標の登録はリスク回避のためにの重要である。


マーケティング コンサルタント
理央 周


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スターバックス リザーブ®のJamaica Blue Mountain Coffee:スタバで一番高いコーヒー

先日初めて飲んだ、スターバックス リザーブ®の「1000円のコーヒー」
厳密には、トールサイズの税込みで1140円。
同じサイズのドリップコーヒーが345円なので、約3倍の値段になる。

スターバックスリザーブ マグカップスターバックス リザーブ®シリーズ Starbucks Reserve  

このシリーズはボクが飲んだもの意外にも複数の種類がある。
スタバのサイトによると、以下のような感じで説明がされている。

それぞれの個性的な味わいをじっくりと楽しんでほしいから、ご注文ごとに挽いて、選りすぐりの器具で一杯ずつ抽出します

まず、スタバでこのシリーズのことを聞いてみると、通常とは違うメニューを出してくれてその中から選ぶ。支払いが終わると、通常ドリップコーヒーはカウンターで、ラテなどのものは「赤いランプの下」でコーヒーを受け取る。しかしこのスターバックス リザーブ®シリーズは、席まで持ってきてくれるのだ。

しかも、カップは通常の白いマグカップではなくスターバックス リザーブ® ようのブラウンのもの。


スターバックス リザーブ®シリーズ マグカップボクが頼んだコーヒーは「Wallenford Coffee Company」の「Jamaica Blue Mountain Coffee」 で、こんな説明用のリーフレットなんかも渡してくれる。

スターバックスリザーブ リーフレットホームページを見てもすごくしっかりしているし、Instagramもやっているみたいで、ボクがアップしたら、すぐにコメントを残していった。

ちょっと調べてみると、豆売りになるが1杯換算で1998円のものは売っていたようで、
スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円」 というタイトルで朝日新聞デジタルが取り上げている。


スタバがスターバックス リザーブ®シリーズをメニューに入れる理由と戦略    

これくらいの価格帯の商品をなぜスタバはメニューに入れるのか?
たぶん、高価格帯にシフトしたい、というワケではなく、直接競合のタリーズやシアトルズベスト、代替品のマックカフェなどに対して、
コーヒーそのものにこだわりを持っているのです
という理念を伝えたいのではないかと思う。

スターバックスは、コーヒーだけではなく雰囲気もお客様に提供している。
情緒的な価値としては「リラックスできる空間」ということになるのだ。
其の価値をさらに強めるコトができる商品ラインアップになると思われる。

スターバックスリザーブから学べること、さらにいうと中小企業や個人事業主が応用できるポイントは、自社独自の価値をしっかりと考えること。それを様々な角度で考えていくとリザーブシリーズのようなアイディアにつながるはずである。

■スターバックスリザーブ® からの気づきと学び■
  1.  こだわりのプレミアムシリーズがあるというこだわりを伝えることが差別化につながる
  2.  特別なコーヒーを楽しんでもらいたい と示すことで競合よりも独自なイメージを創り出せる
  3.  カフェ・飲食店で売るものはコーヒーだけでなく、感情に訴える雰囲気やホスピタリティ


マーケティング コンサルタント
理央 周


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ブランドの好感度をあげる手法:LikingとPreference

自社プロダクト、または自社そのもののブランドに関して好感度をあげることは重要になる。好感度には2種類あることを理解しているべきである。

Liking 好きであるということ                 


まずは自社プロダクト(=製品またはサービス)が好きかどうかということ。
これをLikingという。

スターバックスのブランドマネージャーを例にとると、ターゲット層の間で好かれているかどうか、Likingのレベルを知ることから始める。リサーチなどで言えば「スターバックスが好きですか?」という問いに対して「はい または いいえ」で答えてもらうのがこれにあたる。

Preference Aの方がBよりも好きですということ         

次に必要なことが、競合他社と比べて好かれることになる。
スタバの例でいえば、
「スタバとタリーズ、どちらが好きですか?」と聞かれた場合に、
「スタバです」
と答えてもらうことを目指す。

いくらスターバックスが好きでも、タリーズの方がより好きでは競合より優位に立てず選ばれなくなってしまう。

好感度をあげる順序                 

広告宣伝などにおいて自社ブランドの好感度を上げていく場合は、
まずLikingのレベルが十分かどうかをチェックすることから始める。
次に対競合と比較してPreferenceのレベルをチェックする。
Likingは必要条件であって十分条件ではない。Preferenceがあって初めて十分となる。

一点注意したいのは、「日本人は直接的な比較広告」を嫌うこと。
ダイレクトに比較し、自社の方がいいですよ、とうたうと逆に好感度が下がるリスクも高まる。日本市場に置いてたい競合を考えていく時には情緒にうたった得ていくのが得策と言える。


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