Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

ワイン販売POPのコト消費:情緒価値訴求で感情に訴えるコミュニケーション

名古屋市池下のスーパーマーケット「パレ・マルシェ」で見つけたこのPOP。
数多く並んでいるワインの中で、おススメのものなのか、一番いい場所に置いてあった。


ボクは,イタリアンを作るのも食べるのも大好きだ。
いつも自宅での夕食は、缶ビール1本飲んだ後に、赤ワイン、というのが決まり。
なので、1週間に1本くらいの割合でテーブルワインを買いにくる。

そんな時に意外と困るのが「どのワインにするか」ということ。
以前と違い、かなりの数のワインが店頭に並ぶ。
ボクが選ぶときの基準は、

  • 重めか軽めか
  • いくらなのか
  • 産地はどこか
  • 今日の料理に合うのか

といったところである。

ライトかフルボディなのか、とか、値段や産地は見ればすぐにわかるのだが、
料理に合うのか、とかどういうワインなのか、というのは目に見えないのでわかりづらい。

その点、このPOPには、「どっしりしているので肉料理に合う」と書かれているのがいい。
この段階で既に、値段やボディの重さかるさといった「機能的な価値」ではなく、
「今日の夕ご飯に合いそうだ」という「情緒的な価値」での判断になる。

つまり、価格で比べられないから値引きをする必要がなくなるのだ。

右側のコピーもいい。
ボクも愛読している「神の雫」で紹介されました、とある。

 


なかなか店頭では売っていないし、漫画を読んでいない人でも想像することができる。もう1点書かれているR・パーカー5つ星も同じことが言える。ブランド・マネジメント的に考えても、「有名な第3者」に紹介されているということで「信じてもらえる理由=Reason to Believe」になる。

いい意味でお客様はわがままである。
教えてあげるまで買ってはくれないのだ。
でも有益なことを教えてあげると買ってもらえる。
キーワードは「へ〜、知らなかった」と言わせること。
潜在的なニーズを探り出し、コミュニケーションすることが必要なのだ。

【送料無料】【ワインセット】【金賞】【第126弾】7179円で金賞づくし♪タカムラ・スタッフ厳選!!自慢の金賞ワイン赤6本セット(追加6本まで同梱可・送料無料)(代引き・クール便別途)[T][A][P]

価格:7,179円
(2015/3/23 13:09時点)
感想(7035件)


マーケティング コンサルタント
理央 周


新規事業・ビジネスモデル開発を目指す経営者の方はこちら:→マーケティング アイズ

理央 周 最新刊 ⇩

3月から開始のメルマガ⇒ 「なぜか売れる」の公式バックヤード」 では、ヒット商品に共通する「仕掛け」はマーケティングにあり!という記事を毎週発刊していきます。詳細はこちらから:

メルマガ




関連記事はこちらです:↓