Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

トヨタがウーバーテクノロジーに

ウーバーテクノロジーズ ホームページ

トヨタ自動車が、廃車アプリ世界最大手の、米国ウーバーテクノロジーズと提携する、
という記事が日本経済新聞に載っていた。

【トヨタがウーバーに何を業務提携するのか】

記事によると、
数十億円の出資
ライドシェアのドライバーにトヨタカーをリース
自動運転技術との連携は未定(未発表)

背景には、GMやVMといった海外自動車メーカーがこの分野で先行している上に、
アップルまで(ジョブズはiCarを作りたかったという噂もある)興味を示しているとのこと。

グーグルも広告を出せる場所と認識している。

これらは、いうまでもなく、IoTの一環である。


【自動車会社が自動車関連サービスをという両刃の剣】

記事にもある通り、自動車メーカーであり、しかも超大手企業のトヨタが、
ウーバーと提携するという点にまずは驚いた。

まずは、自動車メーカーとして、移動手段が多様化すると、車を買ってもらえなくなるのではないかという疑念があったはずである。
それに今一番ウーバーが注目されているのは、タクシー機能の大体よりも、
「ライドシェア」
これにより、新車販売は減ることも予想されている。

しかし、ウーバーのライドシェアのドライバーに、トヨタ車をリースするということは、
もちろんそこにチャンスを見出しているだろうし、
出資により、トヨタとしては、技術力を含むIoT関連のノウハウを、
ユーバーから欲しいと思っているはずである。

【中小企業が学ぶべきこと】

以前、このブログでも書いたように、私米国出張で何度かウーバーに乗ってみた。
その時の記事はこちら→ ウーバーを実際に体験

その価格の安さ、
スマホアプリで全て完結する利便性
運転手の顔が見える安心
などなど、レンタカーと同じかそれ以上に便利であることは間違いない。

私がアマゾンに在籍していた時に感じた、驚くほどの利便性を持っている。
20年近く前に、アマゾンが日本に入ってきた時と似た感覚があるのだ。

では、トヨタのウーバーへの出資に中小企業は何を学ぶべきなのか?

脅威やリスクを多面的に考える姿勢、
と言える。

新ことを始めるには、何かを捨てなければできない。
固定観念や、過去の成功体験に囚われていては、
イノベーションなんて生れないのだ。

トヨタの内部でも、この業務提携には多くの議論があったはずである。
業界最大手がやるべきか、
ものづくりに徹するべきでは、
という議論もあったかもしれない。

しかし、決定されたのは、トヨタの強さの一環である。

その背景には、リスクテイクの精神もあったはずだ。

リスクテイクやチャレンジャー精神は中小企業やベンチャーの特権。
このことを学ぶべきである。

マーケティング コンサルタント 理央 周


* マーケティングアイズでは、中小企業の「米国」を中心とした海外進出をサポートしております。

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