Marketing i's [マーケティングアイズ]

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カテゴリ:「製品開発」の記事

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土井英司氏ビジネスブックマラソンでの紹介:ビジネスマンの視点の転換と気づきの重要性

土井英司氏のビジネス書を紹介するメルマガ「ビジネスブックマラソン 」のVol.3794で、
なぜか売れるの公式」を紹介していただきました。


なぜか売れるの公式 書店のおススメPOP売るための基礎知識と、ちょっとした気づきを与えてくれる一冊。」

とのことを、冒頭に書いていただいています。

また、本の内容に関して、
- トリプルメディア
- 高級品を体験してもらうという視点
- 製品・サービスを開発するときには差別化よりも独自化を目指すべき
の3点を挙げてくださいました。

やはりプロの視点は鋭く、最も言いたかった点をピックアップして書評に掲載いただいています。
この本は、最先端のマーケティングの理論を紹介したり、より深いマーケティングの勉強をしてもらいたい本ではありません。

私たちは、ビジネスにおいて、市場というただでさえも分かりにくく取扱いづらいものを扱っています。ほんの少しの気づきで収益を好転させることができるんだ、そのためにいつもと違う視点でものを見てください、ということを分かってもらうために書いた本です。

ずっと仕事をしていると、視点を転換することは実は難しいことだったりします。
その中で、本やセミナー、テレビや雑誌で自分とは違う人の意見に触れてみることで、新しい展開が見えてくるものです。

その点を指摘してくださっている土井英司氏の視点こそ、いまのビジネス・パーソンが持つべき視点なのではないかと思います。

私も、土井英司氏のBBMを毎日読んで自分とは違うプロの視点を本を見つけています。
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マーケティング コンサルタント
理央 周


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大阪のお好み焼き屋が名古屋に進出するにはどこで何を売ればいいのか:飲食店の出店、地域、商品戦略

毎月、準レギュラーで出ているラジオZIP-FM「モーニングチャージ」に来ていた質問に、

「大阪で小規模ですが、お好み焼きのチェーンをやっています。
名古屋のような、これまで商売をやったことがない街に進出する時にどんな戦略がとれるでしょうか?
出店におススメの場所はどこでしょうか?」


関西風お好み焼きというのがあった。


飲食店が他地域で立地を考える際の条件  

戦略にもよるが、王道で行けばやはり繁華街、名古屋でいえば錦や住吉といった歓楽街になる。
また、ここ数年流行ってきている、少しだけ中心地から離れた大須や名駅3丁目のあたりでの出店も考えられる。

または、いかにも大阪のお好み焼き屋さんが出しそうもない「逆張り」をして、本山や覚王山、星が丘や八事に隠れ家的にやってみるというのもありだと思う。これらの街は、東京でいえば、代官山や三宿、霞町といったところに似ている静かな住宅地に近いところ。

新規地域での商品・サービスの決め方  

このチェーンが本来持ってる大阪らしさを強調したほうがいいのでしょうか?
それとも、名古屋人の味覚に合わせたほうがいいのでしょうか?
という質問もいただいた。

とてもいい質問だが、大阪で成果を出しているわけなので、自社の強みである、その味から離れない方がいい。

名古屋限定のお好み焼きを作ってみるてはある。
お客様は美味しいことは当たり前で、その店に行く理由を常に感じている。
意外なものをお好み焼きに「新結合」させてみる、たとえば、
みそや小倉をトッピングするなど、
もちろん美味しいのが大前提ではあるけれど、台湾ラーメンならぬ、激辛お好み焼きにするなど、意外であればあるほどいい。

このように目玉になるメニューを作るというコンセプトはあるべきだ。

飲食店の最初の一店目に一番必要なこと  

競合他社が多く存在する名古屋の都心に乗り込む場合に大事な事は、その店に来る理由、誰に食べてもらいたいかをはっきりさせることにつきる。
ターゲットをものすごく絞ることから始めるほうが逆にいい。
大須(秋葉原のような街)では、クレープ感覚で女子高生にたべてもらうと絞ったとしたら、凝った味付けよりもスピード感や可愛さを重視する、といった具合である。

逆に競合他社を避けてユニークな場所に店を出す場合に大事な事も、ターゲット選定がカギになる。
少しくらい高くてもいいからいいものが食べたい、仲間とゆっくりしたいという層である。

食べてみたらお好み焼きだった、という感じでもいいかもしれない。

影響力がある人にまずは来てもらって、まずは覚えてもらい、その友人を連れてきてもらう仕組みを創ることが必須になる。この場合は大福帳、つまりお客様名簿が大事。

場所選びをする場合複数のことを考えるが、どんな店にして誰を幸せにしたいかという戦略に合っているかどうかが一番のポイントになる。
安価でたくさんのお客様に出したい場合は繁華街に出店することがカギになるし、
少し高くても場所やサービスでおもてなしをしたいときには郊外の方がよい。
想定ターゲットにグループインタビューをしてみて仮説を立て、その後数量的にあっているかどうか検証していくことが重要である。

全然知らない街に進出する際、やりがちな失敗は「複雑に考えてしまう」こと。
シンプルに、最初の店舗を出したときを思い出し、
「お客様に美味しいものを食べてもらうにはどうすればいいか」
を忘れないようにするといい。


マーケティング コンサルタント
理央 周


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アイデアのつくり方:売れる製品・サービスを生む企画の出し方は一連の過程から

「アイデアのつくり方」を読んでみた。
著者はアメリカ広告界の大御所、といった感じの方。とても面白く、かつ内容があり参考になった。


アイデアのつくり方
あらためてなるほどな、と感じたのは、
「アイデアの創り方はフォードの生産ラインと同じで、一定の明確な過程である」という点。


一般的には、アイディアというものは突然降ってわいたようにひらめくもの、
という常識があるけれど、実はそうではなくプロセスの中でアイディアをひねり出し、仕事につなげていくという考え方になる。

この本は、広告を開発するときに、コンセプトを決め戦略を明確にしていき、アイディアをもとにクリエイティブを開発する過程を指しているのだと思われるが、このプロセスは広告開発以外の仕事の時も同じである。

さらに、アイディアがすべての起点になる、という点においても同じこと。
画期的なアイディアを具体的にして初めて、競合他社よりも秀でた製品やサービスができる。


この点は、竹内氏が巻末の解説でポアンカレの言葉を引用して、
「無関係と思われているものにある関係性から美的直観を生み出す」と言っていることにも通じる。

イノベーションの源泉は、新結合と呼ばれる既存のものどうしを合体させることから始まるわけだし、
その時に出てきたアイディアを具現化し、運用し改善を続けるサイクルを続けていくことで成果を出していくのが仕事である。

この本には「こうすればいいアイディアが生まれる」という手法論やノウハウはそれほど書かれていない。しかし、アイディアを生み出すということはなにか、生み出すことの意味が書かれている。

実際に何をすべきかは読者にゆだねられているのだ。

ボクはビジネス書の在り方はここにあると思う。
手法だけを学んで真似ても何も生まれない。
先人やプロフェッショナルが書く、考え方にヒントをもらい自分なりに昇華させ仕事につなげることが読者の仕事である。

その意味では、広告にかかわる仕事をしている人以外、
企画営業の人や、経営者たちにも読んでほしいおススメの一冊だった。




マーケティング コンサルタント
理央 周


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美崎栄一郎のヒットの謎解き:マーケティングの目的とフレームワーク

美崎栄一郎のヒットの謎解きを読んでみた。
元花王の技術者だった著者が、様々なヒット商品を解説しながら、独自の切り口で「なぜヒットしたのか?」を解剖していく。マーケターのボクとしては非常に興味深く読むことができた。

美崎栄一郎のヒットの謎解き

この本のユニークな構成                           

著者は、ヒット商品を「ヒットの法則」なる手法で解説する。
手法は事業・着想・技術の3つからなっていて、この本では10のヒット商品が紹介されている。
それぞれの商品が、
- どのような着想で生まれ
- どのような技術を使い
- どのような事業モデルで収益化されているのか
という軸で説明されているのだ。

この切り口が面白く、パナソニックの「目元エステ」であれば、
【着想】ポメラの着想と同じ1点集中型
【技術】1つの熱源で2つの温度帯を実現
【事業】格好良く使えるをアピール
といった具合になる。


この本は誰がどう読み使うべきか?                          

マーケティング活動の目的は、カッコいい広告を創ることでも、広告宣伝で認知度やイメージを上げることではない。
売れるプロダクト(=製品やサービス)を開発し、企業として収益をかげることである。
広告や販促ははあくまで手段にしか過ぎないのだ。

この本は大企業の事例が多く掲載されているので、もちろん面白く読めるのだが、
同じことをしようと思っても簡単ではない。

しかし、この本は優れた着想ができ、自社だけの強み=技術を生かし、その上で事業としての収益モデルを開発するという「フレームワーク」を事例とともに教えてくれている。

企画マンや技術者はもちろん、営業部、生産技術部などで働くビジネス・パーソンにはその意味でおススメなのだ。





マーケティング コンサルタント
理央 周


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日本のゲームソフト開発会社が洋ゲーに対抗するには:売り手と買い手のギャップ

Wedge 10月号の記事「開く洋ゲーとの差 凋落激しい"元ゲーム王国"日本」に、驚いた。

 世界のゲーム市場における日本ソフトメーカーの立ち位置 

ボク自身、ゲームをやらないのでわかっていなかったのだが、
日本はゲーム王国、ジャパンクールはゲームの世界でも当てはまるのだと思っていた。

記事によると、海外のゲームは多大な開発金額をかける。
2013年度世界で最も売れたゲームソフト GTA V は約270億円、ハリウッド映画の「パシフィックリム」の200億円を大きく上回る開発費を投資したとのこと。販売累計は、14年3月までで3300万本。ポケモンの約3倍とのこと。

海外の対策は100億円以上かけ、500万本でペイするという世界の中、いわゆる日本発のゲームは洋ゲーに押されている。

そしてその要因が「五右衛門風呂」にあると指摘している。
日本のソフトメーカーはこのような状況の中、開発費も上がりソフトも売れない時代に入ってくると守りの姿勢に入ってしまう。

経営上の投資などもできず、新しいアイディア、画期的な企画よりも無難で「そこそこ売れる」見込みのあるソフトに走ってしまうので、より悪循環になる。そしてガラパゴス化した携帯が海外メーカーにやられっぱなしになったのとにた状況に陥っているとのことも指摘している。

ボク自身、独自進化する、という意味でガラパゴス化はけして悪いことではないと思う。
しかし、独自進化したプロダクトが市場に受け入れられなければ、何の意味もない。

携帯電話で海外メーカーに先んじられたのと同じ状況に簡単に陥ってしまうのだ。


 五右衛門風呂の中でガラパゴス化するメーカーがすべきこと   

ゲームソフト業界が、安易にソフトを開発したり競合から後ろ向きになり、保守的になっているというわけでは,多分ない。現在の環境から、いったん窮地に陥りかけているのではないだろうか。

実際、妖怪ウオッチやミクシィのモンスターストライクなどの「スマホ ゲーム」のヒット作を生み出している日本企業も多い。

記事にはの本のメーカーはゲームソフトを「日本市場の好み」にしてしまうとのこと。
日本のゲーム市場はスマホでのものが伸びており、据え置き型のゲーム機は縮小しているのであれば、海外には据え置き型で楽しめるコンテンツにしていくなどが必要であろうと思われる。

コンテンツの開発も自社独自の強みから発するべきだが、ターゲット層に指示されるにはインサイト(=消費者の本音)を発見してプロダクトにも入れ込めばよい。現地現物でユーザーの使用状況を見るコトから始めてユーザーの潜在ニーズを発見することが必要になる。

Wiiを出したときの任天堂と同じで、ゲームをする人々の潜在ニーズは実は「手軽に」「そんなに精密な画像よりもちょっと楽しく」という所にあるかもしれない。企業の売り手目線と、ユーザーの買い手目線は,たとえ同じものを見ていても時にギャップがあるのだ。

日本が誇るゲームソフト。これからの飛躍が楽しみなのだ。




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"Kingdom" game based on "intense difference decline of the Western gate to open Japan" in, I was surprised article of October issue Wedge.

Although I did not know myself, so do not do the game,
I thought the game Kingdom, Japan cool and said that it also applies in the world of the game Japan.

According to the article, overseas games put a tremendous amount of development.
Game software GTA V which is the best selling in the 2013 world and invested development costs significantly higher than about 27 billion yen, a 20 billion yen of the Hollywood movie "Pacific Rim." Cumulative sales is 33 million lines up to March 14. Thing and about three times the Pokemon.

In the world measures of overseas over 10 billion yen or more, that pay at 500 million bottles, of so-called game from Japan has been pushed to the western gate.

And I have pointed out in the "Goemonburo" is the factor.
Under such circumstances, software manufacturers in Japan would enter into defensive posture and comes into the era that does not sell and soft development costs also rise.

Can not be well as investment in management, since would run new ideas, the software is "sell decent"'s always better than the innovative planning prospective, become a vicious circle more. And it is also pointed out that it and have fallen into a similar situation a mobile that was Galapagos has became leave beaten to overseas manufacturers.

I think Galapagos is not a bad thing by poppy mean myself, that, to its own evolution.
However, products that you own evolution is not accepted by the market, does not mean anything.

And I would fall into easy situation same as was ahead of overseas manufacturers in the mobile phone.

Game software industry, to say that has become conservative emissions are backwards from the competition and develop software easily, maybe no. From the current environment, I wonder not lacks fall into predicament once.

In fact, Japanese companies has produced hits such as monsters strike of mixi and watch specter of "smartphone game" in many cases.

That manufacturers of this article is of the lead to the "taste of the Japanese market," the game software.
It is believed that the game market in Japan is growing things in the smartphone, game machine stationary if you're shrinking, would be necessary and go to content that can be enjoyed in the stationary type overseas.

Development of content should also emanating from the strengths of their own, but may be put Kome or in the product to discover the (real intention of = consumer) Insight to be directed to the target layer. It is necessary to find the potential needs of the user, starting from other view user activity at the site kind.

Game software that Japan boasts. Leap from now's the fun.

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