Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

顧客ブランド養成講座
収益を好転させるマーケティングとイノベーション

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ファンベース 佐藤尚之 支持され、愛され、長く売れ続けるために


私もファンである、つなぐ代表、コミニケーションディレクターのサトナオさんこと、佐藤尚之さんの著作。

副題にもある通り、マーケティングが目指すところである、「顧客獲得及び顧客を維持すること」に真っ正面から向き合ったテーマで書かれている。言い方を変えると、まさに顧客から支持され愛されることと同義語だ。わかっていてもなかなか難しいこの顧客維持に関して、このファンベースは、マーケティングの本質を押さえつつも、新しい内容を入れ込み、整理整頓した上でまとめられている。

ここで語られているファンベースは、顧客が、私たちの事業、商品またはサービスのファンになって、共感、愛着、信頼をもたれるにより顧客を維持していけるフレームワークだ。

具体的に、何をすればいいのか、ということに関しては、95ページの図17にとてもわかりやすくまとめられている。

消費者がファンになるステップを、一見さんから、何度か来てくれている人、常連さんそして超常連さんというふうにつながっていくいき、そしてそれぞれ短期単発施策と長期的な戦略などを組み合わせていくことでそのステップ同士をマーケティング的努力で繋げていくということが、しっかりとまとめられている。

そしてそれは、3つのアプローチで推進する。ファンのライフタイムバリューを上げ、それに伴いファンを育てていくという目的で、共感を強くする、愛着を強くする、そして信頼を強くするという3つのステップで進める。

わかっていてもなかなかできないのが、このファンベース的なアプローチだ。ロイヤリティを醸成していく際に、この本に提示されている、具体的な事例とコンセプトを元にすれば、やってみる価値はあるだろう。

愛着を強くする、の部分で語られている接点について、メディアや自社サービスによって顧客に接する時間をより大切にすることが重要だという。有名なビジネス書である、真実の瞬間の事例が出ているが、真実の瞬間そのものとは、サービスをする瞬間ではなく、「顧客が企業の価値を判断する瞬間」だと定義をしている。

売り手目線になってしまうと、「うちの会社は」と主語を自社で物事を考えてしまう。買い手目線、顧客目線であるには、「お客様は」という具合に主語が「お客様」にならなければならない。視点をこのように変化させ、毎日の習慣とする訓練にすると顧客視点になることができてくる。

また、お客様、特に重要顧客に対して必要以上にへりくだる必要は無いという点だ。お金をより多く使ってくれているお客様が重要だ、と捉えるわけではなく、価値交換に置いて対等であると認識すべきだと強く述べている。過剰にへりくだる必要はなく、それだけの価値を提供しているのだと胸を張って誇りを持つべきだと言っている点は企業として全社員が持つべき感覚だろう。

売る、と言うのではなく価値を共感してもらい支持してもらう、というのがこのファンベースにある基本だ。

この視点は、何度も言うようになかなか持つことが難しい。しかしこの本に書かれている事はフレームワークとして再現性高くまとまっている。もちろん、全て真似することはもちろんできないけれども、自社の重要な課題を整理整頓し、いちどトライしてみる、またはテスト的に社内でやってみると価値があるだろう。

ITが進化しSNSが発展し世の中に浸透してきているこの時代に、単にメディアの変化というだけではなく、環境も大きく変わりそれにより生活者の行動や思考も変わっている。そんな中で、マーケティングが顧客に何を提供できるのか、顧客が感じる価値は何なのか、ということを再度改めて考え直させてくれる機会になる1冊だ。

すべてのビジネスパーソンにおススメの一冊だ。


マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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サブスクリプション・マーケティング モノが売れない時代の顧客との関わり方


所有から利用へ。販売から関係づくりへ、と帯にあるように、今の時代に必要な考え方が凝縮されている一冊だった。

そもそも、マーケティングまたビジネスにおいて、継続して購入される仕組みを作ることが必須であること間違いない。どうしても、目先のビジネスや商売、売ることにとらわれてしまうと、自社の商品を「売り切り」で考えてしまうことが多い。しかし、顧客という存在は、自社のファンであり、ロイヤリティー持って自社を見てくださる方々のことを言うのだ。その意味でサブスクリプションつまり継続購入は必須である。

この本は、そのマーケティングの「そもそも論」をしっかりと考え直させてくれる本でもある。

まず冒頭に出てくるのが、アマゾンの事例。アマゾンはどのように会員をつなぎとめているのかを、コンテンツ、即座の対応、利便性によって顧客を囲い込んでいると言っている。この点も、顧客中心主義のアマゾンの成功の秘密を捉えていて、大いにヒントになることだ。

次に、なるほどと思った点は、BtoBのビジネスにおけるサブスクリプション型のマーケティングについてだ。そもそも、BtoBのサブスクリプションの多くは、契約時にすべてのお金が支払われるわけではない。つまり収益の推移を中止し続けなければならないし、継続課金のマーケティングシステムにも力を入れなければならないと言う。これは、顧客獲得のみでなく、チャーム、すなわち契約を解約されてしまうことにも同時に注意しなければいけないということを表している。実際の実務担当者が見逃しがちな、しかし非常に重要な点だ。

さらに、顧客価値についての言及もこの本には明快にまた、整理されて描かれている。顧客経済価値(EVC)は、お客が支払う有形無形の価値の合計だと著者は言う。価値の育成とは、顧客からお金を搾り取る事ではなく、顧客の知覚価値を含めた総合的な価値判断を高めることだと言う。これはブランドマネジメントにも通じることだ。

価値育成のために5つの方法として

  • 顧客満足が得るのを助ける
  • 歩行を実施をする
  • 価値を創造する
  • 顧客との関係を通した価値を創造する
  • 価値観を共有する

といったような形でしっかりとまとめられている

今、サブスクリプションのみではなく、シェアリングやIoTを使ったBtoBのマーケティングオートメーションなど、ITを通しての新しい形のマーケティングの重要性や手法論が盛んに叫ばれている。

ただ、その根底にあるのはやはり顧客がどう動くのか、そして顧客が何を求めているのか、さらに企業が売りたいものと顧客が欲しいものとが異なっていることが存在することを認識することによって、継続して購入くれる仕組みができることになると私は信じている。

詳しい章立てはこちら:


出版社からのコメント
(本書の構成)
イントロダクション

PART 1 サブスクリプション・シフト
1.サブスクリプション・エコノミーの拡大
2.サブスクリプションへの移行
3.マーケティングへの影響
4.ファネル再考
5.価値の育成

PART 2 価値育成のための戦略
6.カスタマーローンチプランを作成する
7.早期の成功をめざす
8.顧客の習慣作りを助ける
9.トレーニングプログラムを提供する
10.顧客のストーリーを共有する
11.価値を数値化する
12.成功を祝う
13.コンテンツを通じて価値を創造する
14.コミュニティを作る
15.ファンとアドボケイトを育成する
16.アドバイスやインプットを求める
17.解約には快く応じる
18.自社のストーリーを共有する
19.ビジネスモデルに価値観を組み入れる
20.無料お試し利用者を育成する

PART 3 戦略の実践
21.価値育成のためのビジネスケース
22.価値の育成を開始する
23.組織的なサポート体制を作る
24.共通の課題とリスク
25.価値育成のための4つの基本的ルール
26.マーケティング機会

その点においても、この本は適切にまとめられている。ビジネスに関わる全ての方々にお勧めできる1冊である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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ビジネスモデルナビゲーター 必勝パターンで売れる仕組みを創り出す

毎年自主開催している、マーケティングアイズビジネスライブ。

今年は、テーマをビジネスモデルとしたので参考に使うために読んでみた。

そもそも、ビジネスモデルとは、単なる手法論ではなく事業戦略であること、また単なるバズワードでもなく、多くの研究者が長年研究を重ねてきた学問テーマである。

どうしても流行の言葉として、今いろんなところでビジネスモデルが取り上げられているが、多すぎる情報によって、ビジネスパーソンが曖昧な思考を持ってしまっていると私は思っている。

したがって、表現とか、流行ということよりも、まずは自分の中で定義をしてみること、そして、ビジネスモデルを自分のビジネスに当てはめることができるようになるのが重要だ。

まず、私はビジネスモデルを、

顧客価値を見直し、収益を好転させる仕組みを作ること、

と定義している。

混沌としているビジネス、戦略、マーケティングの周りで、

ビジネスを進めていく上でどうしても思考が曖昧になってしまうことが多い中、フレームワークで見える化していくということが重要なのだ。

したがって、ビジネスにおいてビジネスモデルを考えていく上で、

いろんなパターンを知り、自分の中での引き出しを増やし、

そして変化に対応し状況を正しく判断することにより、

自分のビジネスに当てはめる、「自分化」できるようになることを、

目標とすべきなのだ。

このビジネスモデルナビゲーターは、

必勝パターン55というビジネスモデルのパターンをあげて、

それらを組み合わせて新規事業モデルを見出そう、

というのがコンセプトだ。

数あるビジネスモデルの書籍の中でも、

これほど多くのビジネスモデルのパターンを網羅していること、

そしてこのIT時代にとおいて重要な、新しい考え方を取り入れていること、

さらにビジネスモデル単体を覚えてもあまり意味がなく、

組み合わせる事がまずは大事だということ、

さらに、その組み合わせを自分のビジネスに当てはめて、

最適化していくことが次に重要だと言っている点が、

この本を読んだ後の再現性が高くなっている最大の理由だ。

このビジネスモデルナビゲーターは非常に優れた書籍だと言える。

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教えるということ 大村はま氏 教師として人としての教育の原論

書店の店頭に、たまたま平積みになっていたのが目に留まり読んでみた。

帯に、わかりましたか?静かにしなさい!は、禁句にしたいということ、また、教師という職業人に徹したした大村はまが語る教室でのエピソード。優れた技術としての教えることとは、と書かかれていることに共感。

私も、関西学院大学ビジネススクールで教鞭をとっていることもあり、また、日ごろから気講座の講師として教壇に立つこともあり、さらに、一般社団法人最適経営学践協会の代表理事として、やはり受講生の方々にマーケティングあるいは経営と言うものを伝える立場においては、とても興味が惹かれる内容だ。

この本では、大村はまさんの教師として教室で日々体験をされてきたことが、エピソードとして描かれている。

中でも私が感銘した点、参考にした点を以下に挙げてみる。

【研究と子供の本質について】

研究をしない先生は、先生ではないと思います。前進しようと言う気持ちがないのはいけないから。1歩でも前進したくてたまらない。そして、力をつけたくて、希望に燃えている、その塊が子供なんです。

という一節に、自身の限りない向上心が教育だということという哲学として現れている・

また、この本を通しての著者のポリシーとして、子供の自由な発想を阻害しない、という考え方がこの部分に現れている。

【教育の楽しみ方】

未来へ心をつないで生きるのでなければ教育ができませんわね。根性だけに奉仕するんだったら、教師はつまらない。次の時代を生き抜く人を作らなければなりません。したがって、読んできましたかなんて言うのはもってのほかだ、と、大村氏は言う。

ともすれば、教育という職業はとても辛く大変であると私は感じている。しかし、これはやらなければならないことをやる、というルーティーンで仕事をすると、辛くなる、という意味である。子供達は、損得抜きで純粋に学ぶ。一律で教えていてはつまらないし、足元だけを見ていては辛くなって当たり前。子供達が未来を見ているように、教師も未来を見るべきなのだ、と私は解釈する。

【職業人としての教師が持つべき技術】

やらないのはその生徒が悪いのだ、と言ってしまっては、本職を放棄したことになります。言ってもやらない人にやらせることが、こちらの技術なのですから。そう考えると、書く練習をしなさいと言うようなことではダメで、本当に書かせなくてはダメなのです。書くこと、書きたいことが胸にないと言う状態では、書くことの練習はできないわけです。

この部分には特に強く共感した。

やらないのは子供ではなく、教師の教え方に問題があるという姿勢。

そして、書く練習をしなさい、では意味がなく、

書かせて初めて書くことが身につく、という実践法。

この2点は、似ているが非なるものだ。

私も大いに参考になった。

目次はこちら:

  • 教えるということ(長い教師生活のなかで
  • 教師の資格
  • 教えない教師
  • 無責任な教師
  • ほんものの教師)
  • 教師の仕事(教師志望の動機
  • 素人教師と玄人教師
  • 職業人としての技術
  • 職業意識に徹する
  • 教師の仕事の成果)
  • 「ことば」について(「ことば」を考える
  • 流行語は悪いことばか
  • 子どもたちの感覚はするどい
  • 「カッコイイ」使用禁止同盟(ことばを豊かに)

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アメーバ経営 リーダーを目指す、組織作りに悩むマネージャーへ 稲盛和夫著


ここのところとみに、企業経営においての管理会計の重要さを痛感している。

もう一度、管理会計を含めて、経営全般を俯瞰してみようと思い、いくつかの書籍を読んでみたのだが、考え方だけではなく、実務上何が重要なのかということを知るためにも、名著の誉れ高いアメーバ経営を読んでみた。

私のイメージとしては、稲盛和夫氏と言うと心の経営が中心なのだと感じていた。
経営にとって、1番重要な事は人間である。
そこに関して、何の疑いもない。しかし、ロジカルな考えも重要だと、私は信じている。

この本を読んで、その考え方がいい意味で覆された。加えて、このアメーバ経営のアメーバとは、稲盛和夫氏が京セラで最小限のユニットオペレーションとしての上集団組織を表している点を再確認できた。その採算単位であるアメーバが、明確な意思と目標を持ち成長を目指すことによって、1つの自立した組織となりその集合体が組織であり企業である、という考え方になる。

その意味で、各組織を小さなユニットに分けて、部門別採算管理を行うということを、実際の形で実践されてきたということが、生々しく成功談も失敗談も合わせて具体的に書かれている点が再現性が高い。

この中で、特筆すべき点をいくつか抜粋しておく。

  • 自由度の高い組織だから経営理念が重要。
  • 受注生産方式をとったため、原価+利益=売価と言う考え方ではなく、売値マイナス原価=利益と考え、売り上げ最大、経費縮小に徹する
  • 175ページの在庫販売方式の収入におけるコンセプト図
  • 目標設定をすることで全ての組織のベクトルの方向を合わせる

こういったことが、組織の隅々にまで浸透することにより、売り上げ最大化及び経費の最小化による利益の最大化が実現されることを改めて感じた。

数ある実践書の中でも、この本は非常に体系的に描かれていて、さらに具体的な事例が多い。したがって、この本を読み自分がすることで社内に浸透を自分なりにするということができるという点においても、今の時代でも十分通用する考えである。その意味でも、素晴らしい一冊だと言える。

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世界のビジネスエリートが身に付ける教養 西洋美術史 木村泰司氏


昨年末に、木村氏の西洋美術史の講演を聞いてすっかりファンになってしまい早速読んでみた。その時は、クリスマス前ということもあり、宗教画における歴史との関係と言うテーマだった。

木村氏の講演いや著作には、絵画の背景にある歴史的事実やそのさらにまた背景にある社会的な状況を照らし合わせて説明してくれるため、絵画をただ単に美術品として見るだけではなく、歴史の中の1創造物として見ることができるため、より楽しくまたさらに深く味わうことができる。

この本でもそうだが、絵画におけるヒエラルキーの構造とか、フランスが美術大国になった理由とか私たちが、ざっと並んできたいわゆる世界史と言うもののをより深く興味深く考えまた見つめ直すことができる。

章立てはこちら

  • 第1部  神中心の世界観はどのように生まれたのか?  ギリシャ神話とキリスト教
  • 第2部  絵画に現れるヨーロッパ都市経済の発展  ルネサンスの始まり、そして絵画の時代ね
  • 第3部  フランスが美術大国になれた理由  偉大なるフランス誕生の裏側
  • 第4部  近代社会はどう文化を変えたのか?  産業革命と近代美術の発展

西洋美術にしても、文化にしても、この本をそのまま仕事やビジネスに繋げることかどうかは重要ではない。この本に書かれている歴史的な背景と美術が生まれた因果関係に大いに学ぶところはあるし、特に木村氏の洞察力による芸術への新視点によって自分の歴史観を変えることができる点など、読むことによる勝ちは大きい。教養は、有益な知識を積み重ねること。ビジネスパーソンとして大きな財産になる一冊だ。

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ライフシフト Life Shift 100年時代の人生戦略「働き方改革」の参考書として


ビジネスは成長ではない
人生はお金ではない

人間の寿命が延び100年生きる時代になったときに、これまでと同じ考え方でキャリアを見ないほうがいいし、人生を設計しない方が良いと言う観点に立ったとても面白い冊だった。

時間術の本を書いているからか、私にも、最近働き方改革についての講演依頼が多いので参考になるかと思って読んでみた。

まず、この本の特徴は100年の寿命に伸びるということになると、それだけ私たちが生きていく時間も増えるわけなので、今までのように仕事と呼ぶ要請と言う2つのステージではなく、仕事1、仕事2、第3の最後のステージ、と3つのステージで分ける、というような変化が当たり前の時代になるというのは大前提だ。

したがって、1番この本の言いたいことを、一言で言い表せているのは、レクリエーションからリ・クリエーションと言うことであろう。これまでと比べ、定年になったら仕事は終わり、それから余暇の時代といったようなキャリアの考え方、またはプライベートの考え方ではなく、人生の3つのステージでどういう風に生きるのか、それを仕事、お金、時間といったような切り口で考えている点が新しく面白いのだ。

そして、各所に書かれている視点もユニークだ。第4章の見えない資産の中で、お金に換算できない無形の資産の価値とは何かという考え方が出てくる。無形資産とは、1つは生産性資産、1つは活力資産、1つは変身資産の3つとのこと。このように体系化して新しい試み、そして私たちが新しくやること、を非常に具体的に、しかもリアルに描いている点が、これからの人生、そしてキャリア形成の参考になる。

ここ数年、働き方改革が叫ばれている中で、多くの問題点は企業側と働く人の側とのギャップにあると私は思っている。

中でも、仕事において成果を計測する際には、アウトプットすなわち計測可能な達成したことという認識の人がほとんどである。しかし、まず1つは大きな視点で俯瞰しなければその生産性が正しいかどうかがわからないという点を考慮しなければならない。さらに、数値的な生産性だけではなく、質的な創造性につながる生産性も考えなければならない。1時間に1つでも多くのケーキを作る、という数量的な生産性だけでなく、売れるケーキをどう作るかといったような知恵を絞る創造的で質的な生産性にも目を向けるべきであろう。クリエイティビティが向上していかない限り、縮小する市場の中で生き残ることは難しい。

そんな中で、この本は私たちがどうやって創造性豊かな感性豊かな仕事ができるかについて、1つの道しるべになってくれる。

その意味でも、とても有益な一冊だった。

章立てはこちら:

序章 100年ライフ
第1章 長い将来
第2章 過去の資金計画
第3章 雇用の未来
第4章 見えない資産
第5章 新しいシナリオ
第6章 新しいステージ
第7章  新しいお金の考え方
第8章  新しい時間の使い方
第9章 未来の人間関係
終章 変革の課題

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最新刊!「実践マーケティング入門」


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世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?経営におけるアートとサイエンス 山口周氏

この本のエッセンスは、
「分析、論理に軸足を置くサイエンスに基づいた経営では、この複雑にうごめく環境下での経営は困難だ」
という問題に対する答えを述べている点にある。

私は常々、マーケティングは「サイエンスに基づいたアートだ」
と思っている。

マーケティング活動の顧客コミュニケーションの際に、
消費者や顧客の直接目に触れるクリエイティブは、
「アート」に機能性をもたせたものだと考えている。
アーティストが生み出す芸術に、企業側としての意図を加味する、
という意味で。

一方で、数多くの成功哲学やキャリアポルノ的なアプローチでは、
普遍性、再現性に乏しくなる傾向がある、とも思ってきた。

人間は、感情の生き物なので、必ずしも論理的に行動をするわけではない。
その意味でも、今年ノーベル賞経済学賞の受賞テーマが、行動経済学だったことが興味深い。

この本では、その一つの回答として、アートとサイエンスに加えて、
「クラフト」という概念を加えていることが私には参考になった。

というのは、混沌としているからこそ、垂直的に問題を解決できることは重要だと思うし、現実社会での経営活動やマーケティングにおいて、分析と課題形成までのステップにおいては、サイエンスの側面が必要である。

前述のアートという抽象的な側面と、成功哲学的なアプローチでの普遍性と体系性がカバーできないという側面を
をクラフトという個別の体験が固めてくれ、さらにそこをサイエンスがサポートする、というアート、クラフト、サイエンスの三位一体が、私の長年の疑問のヒントになりそうだ。

イノベーションが必要とされる今、「とはいうものの何をどうしたらいいのか?」というのがマーケティングの実務担当者の悩みだと思う。

イノベーションには、アート、美的感覚というものをいかに自分の視野に取り入れるか、という大きな気づきを与えてくれ、さらに具体例も書かれている。その意味で一読の価値がある1冊だと言える。


目次はこちら:

第1章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
第2章 巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
第3章 システムの変化が早すぎる世界
第4章 脳科学と美意識
第5章 受験エリートと美意識
第6章 美のモノサシ
第7章 どう「美意識」を鍛えるか?


マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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会社力研究所40周年記念 社長のノート出版記念の会

社長のノート.jpg

先日、尊敬する長谷川和廣先生の、新刊「社長のノート」の出版記念および、
会社力研究所 創立40周年記念の会に参加させていただきました。


− 優れた経営者は会社の財産である
− 競争力のある「売り物」をつくる力
− 継続して利益が出せる会社
− 利益を世の中のために活用する


いつもビジネスサロンで教えていただいていることを、
この日濃縮して教えていただきました。


また、先生の教えを長年実践されてきた経営者を、
「同志」と呼ばれていたのが、
長谷川先生の愛情の深さだと実感。


同志の経営者の方の息子さんが、
長谷川先生の「超・会社力」を読み、
経営者を目指したいと言ったというエピソードに感動しました。
会社力研究所の新体制を発表され、
ますますパワーアップされるとのこと。
長谷川先生の教えを目の当たりにできることが、
起業家の私にとってどれだけ幸せなことかを痛感しました。


これから、一層頑張りたいと思います。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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8割捨てる情報術 できる人はなぜ新聞を読むのか? カバー刷新による出版の販売促進

私の10冊目の出版になるビジネス書「8割捨てる!情報術」(日本経済新聞出版社)の新しいプロモーションが開始されました。こんな風に、元の本の上から、大きく「できる人はなぜ新聞を読むのか?」というキャッチコピーが書かれている「帯」を巻いていただき、店頭に並べていただいています。

このプロモーション用のカバーを開くと、中身はもちろん出版したこちらと同じ。この新しい帯には、私がこの本で言いたかったことをしっかりと、目立つようにしていただいています。

多くの情報から、有用な情報を選択し、 効率的に収集、分析、活用するには、どうすればいいのかと、 多くの経営者やビジネス・パーソンは悩んでいます。

しかし、答えは、とてもシンプルで、 ムダな情報を、捨ててしまうことだと思っています。

8割はゴミだと認識し、重要な2割の情報を活かせれば、 情報振り回されることはありません。 この本では、仕事や、就活、勉強で成果を出すために、 情報には4つの種類があること、 情報を「知恵」に変換するための「情報の仕訳け方」と、 情報をふるいわける「フィルター」の創り方を、提示しています。具体的には;

  • 情報を集め、捨て(管理)し、活用できるかで、ビジネスの成否が決まる
  • 情報を集めるアンテナ力、捨てられる勇気、残せる読解能力、活用できる能力、そして成果に執着する強い気持ち
  • こだわるべきは、成果であってそのプロセスではないので、時に柔軟に、時に厳格に情報を集め、フィルターをかけ、活用すべき。
  • ビジネスパーソンだけでなく、受験生が大学の違いや入試の情法、就活の学生が希望企業の情報、お値打ちだけどおいしいお店、病気になったときや事故にあったときの対処、などなど生活を左右する
  • 増えているのは、情報ではなく情報を運んでくるメディア - メディアに振り回されないように、メディアも取捨選択
  • 情報は使ってなんぼ。情報に使われないようにしよう

章立てはこちら:

  • 序 章 情報の「ゴミ屋敷」ができる理由
  • 第1章 教科書も8割はムダだった!?
  • 第2章 情報の「好き嫌い」を克服する法
  • 第3章 情報を整理整頓する技術
  • 第4章 情報デブを脱して、自分で考え、動く
  • 第5章 アウトプットを習慣化する 

詳細はこちらから ⬇️

 

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最新刊!「課題解決につながる 実践マーケティング入門」〜最高の問題解決は「原理原則」にある!


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スタンフォード式最高の睡眠 成果を出したいビジネス・パーソンに必要な夜の眠り方と朝の起き方

表紙の帯に「睡眠研究の最前線」とある通り、究極の疲労回復は睡眠だとずっと思っていた。たくさん眠るのは良いことなのか悪いことなのか、という眠りは量より質、スタンフォードで見つけた睡眠の法則という内容が面白かった。

【なぜ、この本を読んでみたのか?】

先日読んだ、最高の休息法(その時の記事はこちら ⇒ 世界のエリートがやっている最高の休息法)が、ボクの仕事とプライベートを、かなり加速させ充実させた。その時の記事にも書いたのだが、ボクはそれまで、呼吸法や睡眠、食事法などはスピリチュアルで、一人の成功体験も基づくものだから、再現性が低いものだと「思い込んで」いた。しかし、あの本以降、科学的にも証明できるアプローチがあり、また、ロジカルに書かれている本があると知り、「睡眠」に関して読んでみたのがこの本だ。

この本にもある通り、食事や栄養に気を使い、健康的な生活をし、体を鍛えることはビジネス・パーソンの常識になっている。その中で、まだ、なかなか手を付けられていなかったのが、睡眠である、という点が以外と盲点だったことに気が付いた。

中でも、この本の良さは科学的なエビデンスに基づいている点にある。一般的な成功哲学、自分がやってみてうまくいったという個人の見解ではなく、研究に基づいた内容をベースにしているので、普遍性と再現性も高いのであろう。

【ビジネス・パーソンとして実践したいポイント】

まず、質が高い睡眠を得るためには、眠りに入った「最初の90分」をしっかり眠るという点。レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しの最初の黄金の90分が重要だということを、科学的なアプローチで説明している。

どうしても、資料を作らないといけない時の徹夜はやはりよくないので、黄金の90分眠った後に起きて作成するほうがよい、といった具合に応用するとのことだ。

そしてなにより、この本の目玉は第4章の「覚醒」にある。
考えてみれば、ビジネス・パーソンにとって良い睡眠をとることは、ある意味手段であって、目的ではない。目的は、しっかりと仕事をする体制を整えることにある。

したがって、パッと気持ちよく朝に起きることができ、その後しっかりと質の高い仕事ができることが重要なのだ。

この本では、覚醒のスイッチは光と体温にある、と説明し、具体的な手法、たとえば起床時には光をしっかり浴びること、また体温を上げることを説明している。

睡眠ジャンクに陥らないように、という箇所に書かれている超一流のアスリートの 5つの共通点も面白い。

いずれにせよ、自己管理による体調の質のキープは、仕事の質に大きく影響する。
食事、鍛えることに加えて、睡眠も考え直すべきだということを再確認させてくれた、とても貴重な1冊になった。

章立ては、

  • プロローグ ぐっすりを追求した究極のスタンフォード・メソッド
  • 第0章 よく寝るだけでパフォーマンスは上がらない
  • 第1章 なぜ人は人生の3分の1チャンネルのか
  • 第2章 夜に秘められた黄金の90分の法則
  • 第3章 スタンフォード色最高の睡眠法
  • 第4章 長久曲!熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略
  • 第5章 眠気を制するものは人生を制する
  • エピローグ 睡眠緊急の最前線スタンフォードで見つけたこと

マー ケティング コンサル タント 理央 周 (りおう めぐる)


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新しい基本戦略 プラットフォームの教科書 根来龍之 超成長ネットワーク効果の基本と応用

早稲田大学ビジネススクール教授でもある根来龍之氏の著作である、「プラットフォームの教科書」 読了。

帯に、デジタルエコノミーの勝者と敗者を分けるもの、とある通り、主催している、マーケティング寺子屋の塾生をはじめ、
中小企業にも、使えるこの「プラットフォーム戦略」という考え方。
現在においては、知っておかなければならない戦略手法のひとつだ。


この本を読んでみて、まず感じたのは意外なところまでプラットフォーム戦略が広がりつつある、という点。

私たちがプラットフォーム戦略と聞くと、まず思い浮かぶのが、フェイスブックやアマゾン、アップルなどの巨大なIT系企業群だ。

しかし、今ではテレビやラジオ、コンビニや電子マネー、ゲームやクレジットカードなど、多岐にまた広範囲にわたって広がっている。

企業経営者としては、
プラットフォームが重要なことは分かるが、何から手を付けていいのかわからない
というのが率直な感想だと思う。

この本では、カテゴリー別、また企業別に、

  • プラットフォーム戦略とはなにかという定義に、
  • 企業に何をもたらしてくれるのか、また、
  • どんな種類のプラットフォーム戦略があり、
  • 業種や企業ごとに、戦略構築し実践されているのか、

が、シンプルに整理整頓されているため、理解がしやすくまた、自社の経営に当てはめる上での再現性も高い。

私が特に使える、と感じた点は、

  • 構造がレイヤー化されるため、すべてを自社でやらなくてもよいという選択を取れる
  • シェアリングエコノミーに重要なことは信頼と信用
  • プラットフォームとバリューチェーンの違いとどちらを選択すべきか

といった3点。

経営資源に制限がある中小企業にとって、大企業のビジネスモデルを参考にすべきではあるがそのまま適用することはできない。
応用して適用していくうえで、非常に参考になるのが上記の三点だ。

章立てはこちら:

第1章 プラットフォームの基本

    • プラットフォーム革命
    • レイヤー構造化
    • ネットワーク効果
    • クロスプラットフォーム
    • デバイス転換

第2章 プラットフォームの広がり

    • シェアリング
    • IoT
    • WTAの布石
    • プロフィットプールの攻防

第3章 プラットフォームの戦略

    • エコシステムのマネジメント
    • 攪乱要因
    • マルチホーミング
    • 5つの対抗策
    • 包囲戦略

プラットフォーム戦略の考え方は、これからますます重要になる。
基本を知り、自社に当てはめるには最適の一冊である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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紀伊国屋新宿本店での「課題解決につながる 実践マーケティング入門」イベント

「課題解決につながる 実践マーケティング入門」(日本実業出版社)が今週末から店頭に並ぶ中、新宿の紀伊国屋さんが記念セミナーを開催してくださることになりました。

私にとって12冊目の出版になるこの本の最大のテーマは、販売、営業、マーケティングにおける「日々の悩みを解決すること」。

そして特徴は、実践と理論の最適化
経験値を基本にしつつ、フレームワークと経営理論で説明していきます。

帯に書いている通り、
「最高の解決策は、原理原則から生まれる」
ということです。

全6章、「売れない」「自社だけの強みが発見できない」などという33の問題点を、

  1. 日々の問題点
  2. フレームワークと経験値での解決手法
  3. 事例
  4. 中止すべきポイント

という4つの視点で説明しています。

そして、この本のお披露目の第一弾は、
紀伊国屋書店 新宿本店さんでのセミナーになります。

内容ははこちら:

日  時|2017年11月8日(水)  19:00開始 18:45開場
会  場|紀伊國屋書店新宿本店8階 イベントスペース
参加方法|参加には整理券(先着50名)が必要です。

詳細はこちらになります:
→ 

この機会に、マーケティングを学びにおいでください。

マーケティング コンサル タント 理央 周 (りおう めぐる)

子供と読む東洋哲学 易経 陽の巻 夢を持つってどういうこと?竹村亞希子

四書五経の1つ、易経は難解だ、と思い込んでいた私に、
その奥深さと楽しさ、そして仕事に活用することの有用性を教えてくださった、
竹村亞希子氏の著作。

特に、リーダーの易経で、龍の成長の理論をお教えいただいた時に、
目から鱗が落ちたことを、今でも鮮明に覚えている。

地中に潜み、世に出る準備をしている潜龍が、
見龍となり、ひとから見られるようになり、
乾惕として、反省をし、失敗に学び、落ち込んでも次の日には元気になり、
躍龍として、何度もチャレンジをし、
飛龍として、空を飛び、
ときに、己の力を過信し、威張り、ふんぞり返ることで、抗龍となってしまう、
と、龍の成長物語について、私は理解している。

人間としての学び、気づきが多いことはもちろんだが、
ここで、ビジネス・パーソンとして、
世に出る準備を怠らず、人から見られる準備をし、
失敗に学び、何度もチャレンジをする、
そして、褒め称えられても奢ることなく、常に初心を忘れずにいられるように努力をすること。

まさしく、リーダーとしてあるべき姿なのだ、
と感じる。

この考え方を、子供たちが夢を持ち、
あきらめることなく、かなえていくことの重要さと、素晴らしさをここでは書かれている。

この本は子供が読んでもその成長論を学ぶことができるのだ。

今の子供たちは将来の夢が持ちにくい、と言われている。
ものや情報があふれ、
インターネットの普及で、なんでも簡単に手に入る、
と勘違いしがちな、昨今、
夢を持とう、と子供たちに言うことも大事だが、

夢を持つ意味とかなえるまでの段階、そして、
なにより、夢がかなうとこんなに充実した人生になるよ、
ということを伝えるのが大人の役割なんだな、
と、この本を読んで強く感じる。

その意味で、親として、またビジネス・パーソンとして、
そして、一人の人間として、この本を読まれることをおススメする。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)

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5分で涙があふれて止まらないお話 志賀内泰弘氏

七転び八起きの人びと、と副題にある通り、ある商店街の人びとのストーリーが、淡々と綴られていく、連作小説。

苦労した人、ちょっとした幸せを感じる、ほっこりした話などなど、心温まる。

「リンゴは傷がついている方が美味しい」
「恩は返すもんじゃない。困っている人がいたらその人にあげるのだ」

最近、この手の小説を読む機会が少なかったので、余計に人と人のふれあいや人情の大事さを再認識できた。

著者の志賀内泰弘氏は、「レクサス星ヶ丘の奇跡」などビジネス書も書く方だが、こういう、いい話を書かせたら、天下一品といえる。

この両立ができる、数少ない著者だと思う。

ビジネス・パーソンも人間。
意思決定で迷う時などあるが、やはり最後は人としてどういう判断をすべきか、が重要。

この本は、その助けにつながるオススメの一冊だ。

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働き方と時間の使い方の関係:みずほ総合研究所 発行 経営参考ブック 2017年6月号

この経営参考BOOKは、ビジネスの分野別テーマを、コンパクトにまとめたビジネス選書で、今回の私の分のタイトルは、残業ゼロでも圧倒的な成果を生み出す仕事が速い人の時間の使い方。ビジネスの基本的知識や営業ノウハウとか、マネジメント手法など、私のような専門家が解説をしている冊子のシリーズになる。みずほ総研の会員の方々が読まれて、社内研修などにも使っていただけるとのこと。

本の中身は、とてもシンプルでコンパクト。私としてもとても光栄です。

こういう風に、1冊の小冊子にまとめてもらって、私の考え方を世の中のビジネス・パーソンの方々にわかってもらえることは、とても嬉しいこと。働き方そのものが、今色々と考え直されている中で、この冊子を多くの人に読んでもらって1つでも実践してもらえれば、とても嬉しく思う。

序 章 充実した毎日を過ごすために、大事な時間を最大限に生かす.........2

第1章 時間の「値打ち」を意識する

「仕事をしたつもり」になっていませんか.........4
時間をコストとして考えよう.........6
「まとまった時間」を確保する.........8

第2章 最速で結果を出す仕事術

優先順位をつけて仕事をする.........10
「段取り上手」になる.........12
メールに必要以上の時間をかけない.........14
会議や打ち合わせの生産性を高める.........16
資料を手際よく作成する.........18

第3章 即実践! 時間のやりくり上手になる方法
ムダな時間を退治する.........20
● 始業前の5分には1時間の価値がある
● 午前の時間はゴールデンタイム
●「 隙間時間」の作業をリストアップする
● 通勤電車の中で新聞や本を読もう
● 整理整頓を心がける 
● もらった名刺で「仕事関係」を管理する 
仕事をサクサク進める.........24
● 時間を見積もって仕事をする
● 仕事をやりっぱなしにしない
● 締め切りは期日の前に設定する 
● 初めての仕事は周囲の知恵を借りる 
● 出張時は本命以外の用件を加える 
● 紙とペンを持ち歩く


「一見非効率」も大切にする.........28
●「 誰にも邪魔されない場所」を見つける 
● 15 分の昼寝でリフレッシュする 
● 周囲の人の時間も思いやる 
● 自分のブレーンを見つける
● 自由な時間を使って人間の幅を広げる
● やりたいことを見つける

経営参考BOOKの購読や問い合わせは、
みずほ総合研究所株式会社 FOURM-M事務局
TEL:03-3591-7769 FAX:03-3591-8046
へ、とのこと。

価格は以下。

ご注文部数 1冊~19冊まで 20冊~49冊まで 50冊以上
特別会員 本体334円+税 本体286円+税 本体286円+税
普通・一般 本体381円+税 本体334円+税 本体286円+税
送料 1~19冊 :実費(180~1000円程度) 20冊以上:無料

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採用基準 マッキンゼーの採用マネージャーを務めた伊賀泰代氏の著作

地頭より、論理的思考力より、大切なものと言う副題に惹かれて読んでみた。

実際に、マッキンゼーで仕事をされていた方抱き合って、実例がとても興味深い。

アメリカ人は会社ではなくキャリアを選ぶとか、

マッキンゼーでは経営課題の相談を受け、問題の解決法を3つ見つけ、解決する、というステップの中で、人間的な質が必要であるということに共感する。

というのも、この中で自頭がいいことが必要なのは、第2ステップの問題の解決方法を見つけるパートのみだということ。
経営課題の相談を受けるときは、
確かに信頼関係がある程度できていること、
そして、経営者がどの程度まで突っ込んで相談に乗って欲しいと感じるか、
さらに、その段階で信頼されていればいるほど、
深く話しをしてくれるし、こちらも聞き込める。

解決するステップにしても、
粘り強く仮説を検証し、数値を追い、目標達成に向けて、経営者とともに取り組む。

この2つのステップに関しては、
人間力が必要なのだ、ということを改めて認識できた。

章立ては、

第1章 誤解される採用基準
第2章 採用したいのは将来のリーダー
第3章 様々な概念と混同されるリーダーシップ
第4章 リーダーがなすべき4つのタスク
第5章 マッキンゼー流リーダーシップの学び方
第6章 リーダー不足に関する認識不足
第7章 すべてのリーダーに求められるリーダーシップ
終章 リーダーシップで人生のコントロールにいる

働き方改革含めて、今どう働き、何をアウトプットすべきか考えるべき時代だ。その意味でも、お勧めの1冊だった。

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落語に学ぶ大人の極意 稲田和浩氏 ビジネスにも使えるコミュニケーション


ボクは子供の頃から、演芸やお笑いが大好き。
落語も好きで、見たり聞いたりするだけでなく、
講談社文庫だったと思うが、分厚い古典落語の本を数冊読破したこともあった。

考えてみたら、落語には、
相手を思いやる気持ちや、人間の本音、
当時のユーモアの背景にある、ペーソスなど、
人間の心そのものが現れている、
と感じていた。

だからこの「大人の極意」というタイトルを見たときに、
ビジネスでのコミュニケーションにも使えるのでは、
という考えに至ったのだ。

愛宕山の噺をベースに、
「サラリーマンはNOというべき」ということを書いている章がある。

ここでは、旦那を喜ばせる太鼓持ちの噺をベースに、
会社での人間関係にたとえると、
組織なので、無茶振りをしたり、部下を私用に使ったりする上司がいたときに、
全てをNOということはできない。
しかし、言い方によっては、相手に俯瞰感を与えずに断ることだってもちろんできる。
100%太鼓持ちであることは、やはりいいことではない、と説く。

古典に学ぶのと同じで、やはり語り継がれてきたことには、
含みと気づきがあるものなのだ、
ということに改めて気づいた。

世の中の情報には、必ず何か、自分の仕事に使うことができるヒントがある。
この本で語られている落語には、仕事において最も悩ましい人間関係を、
さらっと、流していけるヒントが満載だ。

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ロングセラー御礼「なぜか売れるの公式」& 最新刊 「なぜ、お客様はそっちを買いたくなるのか?」 
 

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Harvard Business Review 顧客は何にお金を払うのか

ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2017年 03 月号 「顧客は何にお金を払うのか」読了。

クリステンセンの「Jobs to Be Done」
顧客ニーズを見極めよ、
には、はっとさせられた。

私たちマーケターは、セオリー通りに、市場を分析し、
ターゲットを決め、マーケティング・コミュニケーション活動を行う。

しかし、この記事にある通り、
私は中日新聞を自宅で購読しているが、
年代も職業も、典型的なターゲット層ではないだろう。

この事例のように、これまでのマーケティング手法での分析などで割り出すターゲット層が、想定される行動ではない「行動」をすることは多いはずだ。

AI、IoTなどのITの進化を含めて、生活者の環境は激変しているので、それに伴い行動も多様化するのだ。

私たちが間違えてはいけないのは、セオリーを捨て、主観だけで物事を決めていけばよい、と過信しないことにある。

次の記事の「USJで実践した数学マーケティング」には、確率論を含めて正当なアプローチでの価格設定が説明されている。

価格、というものを最終的に決めるのは「顧客」である。
そして、理解し把握することが最も難しいのも顧客である。
ということを、ケースと理論でレビューできる今号の特集は、
大企業のみでなく、中小企業にも当てはまる。

ビジネス・パーソン必読の1冊だ。

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売れるキャラクター戦略 いとうとしこ氏 広告表現のヒントに

売れるキャラクター戦略 読了。即死"ゾンビ化"させない という副題も面白い。

著者は、大手広告代理店 アサツー ディ・ケイを経て独立した、
クリエイティブディレクターの、いとうとしこ氏が書いているだけあって、
キャラクターを創るには、
「何をすべき」で、
継続して愛されるには、
「何をすべき」かが、具体的に書かれている点が、
ビジネスにそのまま使える再現性になっている。

特に、

  • 有名なキャラクターを戦略や使用用途別に分類している点
  • キャラクターを創るだけではなく、SNSからマスメディアなどに展開する手法(=トランスメディア)
  • 長寿キャラクターが長寿である理由
  • キャラクターと有名人起用の、長所と短所
  • デザインのアイディア出しの時の、ステップと手法

といったそれぞれが、
考え方だけでなく、著者のいとう氏の経験に基づいて書かれているので、
はらに落ちるのだ。

私も、ブランドマネジメントを専門分野とするコンサルタントとして、
キャラクターを創造、または、再活性化するという視点について、
自社のクライアントに、再提案できる大きなヒントになった。

これからの、統合型マーケテイング(=Integrated Marketing Communication)に、
参考になる、おススメの一冊だ。

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