Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

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カテゴリ:「広告宣伝・販売促進」の記事

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デザイン力の基本 ウジトモコ氏著 簡単だけどすごくよくなる77のルール


マーケティングコミニケーションの重要な要素に、顧客へのメッセージを開発するということがある。
具体的には、広告、企業や商品のロゴなど、クリエイティブを作るということがそれにあたり、その中身は、コピーすなわち言葉と、イメージすなわち画像や動画、色合いなどになる。

これらを総合して「デザイン」と呼ぶ。

広告やロゴなどのデザインは、自社の商品やサービスが「初めてユーザーに触れる」という意味で、売れ行きを左右するくらい重要な要素だ。

私の場合、BtoCの企業・中小企業にマーケティングの講演や研修を依頼される場合が多いのだが、その際に「どうやって広告を作ると売れるのでしょうか?」といったような質問を多くいただく。

またデザインは、アートの部分も多いため、これまで俗人的で、できる人はできるが、できない人には難しい、と考えられてきた節がある。

しかし、大事なことはどんな広告を作るべきか?ではなく、どんなデザインにするべきか?である。なので、私がマーケティングの研修をする時に、考え方を話した後に、どうやってチラシやポスターの中身を変えるとうまくいくのか、を事例として見せてきたが、それらをそのまま真似てもうまくいくはずもない。

どんなものにも抑えておくべき基本がある。

この本は、タイトル通り、そのデザインの基本を抑えていること、そしてそれらがすべて事例とともに示されているのが大きな特徴。

特に、この本が仕事に使える点は「デザインでやりがちな間違い」を指摘した上でその解決策を見せてくれていること。

言いたいことを詰め込みすぎたり、伝えたいことが表現できてなかったりと、デザインしていく上での「あるある」の問題点は多くの人たちに共通する。それらをまずは指摘してくれるので、読んでいる方も「ああ、確かに」と腑におちて、自分の作成しているデザインにどう当てはめればいいのかが分かる。

そうした上で、まずは、

  • やらないことを決める、
  • 欲張らない、
  • 良いと悪いは、好き・嫌いとは違う

などのカテゴリーに分けて、とても分かりやすく説明されている。

また、この本で書かれていることのベースは「デザインは戦略」に基づく、という点。
誰に届けるかを決める、というのはターゲット戦略だし、色合いを決めていくのはイメージ戦略。

自社の製品やサービスにとって、もっとも伝えたいことがぶれないようにデザインするにはどうしたらいいのか、がよく分かるように説明されている。

この本は、基本とやり方、いいデザインかどうかの判断の仕方が書かれているので、デザインをやる人たちのみでなく、私たちマーケターのように、デザインをデザイナーの方々にお願いする立場の人たちや、判断する経営者にも有益な内容が満載。

数あるデザインに関するビジネス書の中でも、オススメの1冊だ。

マーケティング プロデューサー
理央 周(りおう めぐる)

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関学ビジネススクール マーケティングを准教授として英語で留学生に教えるということ

マーケティングコミュニケーションの講義2日目。今日は履修する学生も13人に増えた。

留学生が大半で、日本人は1名、中東が3名、アジア各国が9名のメンバーだ。毎回初めて会う新しい学生たちの顔を見るたびに、「また3ヶ月この元気な若者たちと意見を買わせる」と思うと、この段階でワクワクしてきて元気をもらえる。

今日の講義内容は、

  • 前回の復習〜マーケティングコミュニケーションの定義
  • 消費者の意思決定プロセスをより詳細に
  • メディアの定義
  • UGGブーツのケーススタディ〜USP・ターゲット戦略とコミュニケーションのコンセプト
  • 広告とPRの違い
  • チームプレゼンテーションとレポートの詳細

毎回必ず復習を入れるのは、前回の講義がどれくらい腹に落ちているかを確認するため。いつも半分くらいの学生はしっかりと理解をしているが、半分ではまだまだ少ない、と感じている。重要なことはお説法のように繰り返し聴くことで考えるための習慣につなげることが重要だ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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売れるキャラクター戦略 いとうとしこ氏 広告表現のヒントに

売れるキャラクター戦略 読了。即死"ゾンビ化"させない という副題も面白い。

著者は、大手広告代理店 アサツー ディ・ケイを経て独立した、
クリエイティブディレクターの、いとうとしこ氏が書いているだけあって、
キャラクターを創るには、
「何をすべき」で、
継続して愛されるには、
「何をすべき」かが、具体的に書かれている点が、
ビジネスにそのまま使える再現性になっている。

特に、

  • 有名なキャラクターを戦略や使用用途別に分類している点
  • キャラクターを創るだけではなく、SNSからマスメディアなどに展開する手法(=トランスメディア)
  • 長寿キャラクターが長寿である理由
  • キャラクターと有名人起用の、長所と短所
  • デザインのアイディア出しの時の、ステップと手法

といったそれぞれが、
考え方だけでなく、著者のいとう氏の経験に基づいて書かれているので、
はらに落ちるのだ。

私も、ブランドマネジメントを専門分野とするコンサルタントとして、
キャラクターを創造、または、再活性化するという視点について、
自社のクライアントに、再提案できる大きなヒントになった。

これからの、統合型マーケテイング(=Integrated Marketing Communication)に、
参考になる、おススメの一冊だ。

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


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勝率2割の仕事論 ヒットは臆病から生まれる 岡康道

以前から個人的に大好きな、
ペプシネックスのCMを作っている、
TUGBOAT代表である、岡康道氏の著作になる。

CMはこちら:

ペプシネックス ゼロ『桃太郎「Episode.1」』篇 Long ver. 小栗旬 サントリー CM
サントリー公式チャンネル (SUNTORY) より

そもそも、勝率2割というのが面白い。
ストレートにいうと、
「クライアントの意見に迎合せず、
クライアント企業の製品にとって、
最高のコミュニケーションを生みだすべき。
だから、すべての競合プレゼンに勝つ必要はないし、
勝てるわけもない」
というコンセプトだと、私は解釈した。

私自身表現者なので、
著作では出版社に、セミナーと塾では受講者に、大学では学生に、
私が発信することを、受け入れてもらうと際に、
どうしてもジレンマ、トレードオフが生まれることがある。
その際に、妥協せず、最善の道青選ぶことが重要なのだが、
もちろん簡単ではない。
というか、毎回悩みの連続である。

また、著者が広告代理店であるため、
競合プレゼンの中で、いかに仕事を勝ち取っていくのか、
という点が非常に勉強になる。

著者はオリエンがすべて、という。
また、「クライアントは本音を隠す」とも言っている。

広告制作者が一番やってはいけないのが、クライアントの言うことのおうむ返し、
という点が興味深い。

クライアントサイドは、自分たちがオリエンで説明したこと以上を期待している。
なので、「言われたことはここに織り込みました」というのは、
「やって当たり前」だし、必要ではあるが十分ではない。

また、「つまらない広告にモノを買わせる力はない」
と言い切っているのも、強く共感できる。

マーケティング活動では、製品またはサービスそのものに、
価格設定、や流通経路、そして広告と販売促進の、
すべてが機能して、初めて「売れる」、
すなわち人が買う。

この点も十分に踏まえての、上記の発言が、
ポリシーを強く感じさせる。

この本は、単なる仕事の進め方、競合プレゼンの勝ち方を語っているのではない。
広告マンとして、クリエイターとして、
何を大事にし、どうあるべきかを描いている。

広告、マーケティング担当者のみでなく、
仕事をする人にとって、参考になる1冊だった。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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英語での講義 関西学生大学 経営戦略研究科 ビジネススクール

昨日は、関西学院大学 専門職大学院の国際経営コースでの「マーケティングコミュニケーション」
計14コマの最終日。(サイトはこちら→ 

私が担当する、「ブランドマネジメント」「カスタマー・リレイションシップ・マネジメント」
といったこの他の担当講義も、すべて最終日には、チームプレゼンテーションをさせることにしている。

その理由は、

  • 学生にとって、この講義で学んできたことを「アウトプット」することで、その段階での自分の実力がわかること
  • 実社会に出た時に、必要なコミュニケーション能力を磨くこと
  • チームとを引っ張るコミュニケーション能力を磨けること

といった理由で実施している。

この国際経営コースは、講義のすべて、もちろん会話も資料も、を英語で実施する。
なので、留学生の割合が非常に高い。

この講義の受講者も、ベトナム、タイ、ドイツ、フランス、カメルーンと、多士済々、
バラエティーに富んだ、多様な学生たちばかりだ。

今回も、ハーバード・ビジネス・レビューのケース「マウンテンデュー」を使い、
広告コミュニケーションのキャンペーン開発をする時に、
「広告代理店がクライアントのペプシコに売り込むプレゼンテーション」という想定で実施。

学生たちも、出身国だけでなく、年齢、性別、キャリア、経験などなど、
かなり多様な背景を持って留学に来ている。
したがって、毎回の講義の時もそうなのだが、
「私はこう思う」
「自分の国ではこうだが、あなたの国では違うの?」
といった意見が活発に行きかう。

いわゆる、ダイナミズムがあるのだ。

その意味でも、私自身も毎回楽しみにしているのだが、今回もなかなかレベルの高いキャンペーン案を立案してきた。

1回目の講義から考えると、見違えるほど成長をする学生たち。
彼らのイキイキした目を見ると、国境とか人種とか関係なく、
情熱や意気込みを目の当たりにできるところがいい。

私自身も勇気をもらうことができるのだ。

 

 

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


最新刊 6月中旬発刊 予定 
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