Marketing i's [マーケティングアイズ]

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カテゴリ:「ビジネス書書評」の記事

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教えるということ 大村はま氏 教師として人としての教育の原論

書店の店頭に、たまたま平積みになっていたのが目に留まり読んでみた。

帯に、わかりましたか?静かにしなさい!は、禁句にしたいということ、また、教師という職業人に徹したした大村はまが語る教室でのエピソード。優れた技術としての教えることとは、と書かかれていることに共感。

私も、関西学院大学ビジネススクールで教鞭をとっていることもあり、また、日ごろから気講座の講師として教壇に立つこともあり、さらに、一般社団法人最適経営学践協会の代表理事として、やはり受講生の方々にマーケティングあるいは経営と言うものを伝える立場においては、とても興味が惹かれる内容だ。

この本では、大村はまさんの教師として教室で日々体験をされてきたことが、エピソードとして描かれている。

中でも私が感銘した点、参考にした点を以下に挙げてみる。

【研究と子供の本質について】

研究をしない先生は、先生ではないと思います。前進しようと言う気持ちがないのはいけないから。1歩でも前進したくてたまらない。そして、力をつけたくて、希望に燃えている、その塊が子供なんです。

という一節に、自身の限りない向上心が教育だということという哲学として現れている・

また、この本を通しての著者のポリシーとして、子供の自由な発想を阻害しない、という考え方がこの部分に現れている。

【教育の楽しみ方】

未来へ心をつないで生きるのでなければ教育ができませんわね。根性だけに奉仕するんだったら、教師はつまらない。次の時代を生き抜く人を作らなければなりません。したがって、読んできましたかなんて言うのはもってのほかだ、と、大村氏は言う。

ともすれば、教育という職業はとても辛く大変であると私は感じている。しかし、これはやらなければならないことをやる、というルーティーンで仕事をすると、辛くなる、という意味である。子供達は、損得抜きで純粋に学ぶ。一律で教えていてはつまらないし、足元だけを見ていては辛くなって当たり前。子供達が未来を見ているように、教師も未来を見るべきなのだ、と私は解釈する。

【職業人としての教師が持つべき技術】

やらないのはその生徒が悪いのだ、と言ってしまっては、本職を放棄したことになります。言ってもやらない人にやらせることが、こちらの技術なのですから。そう考えると、書く練習をしなさいと言うようなことではダメで、本当に書かせなくてはダメなのです。書くこと、書きたいことが胸にないと言う状態では、書くことの練習はできないわけです。

この部分には特に強く共感した。

やらないのは子供ではなく、教師の教え方に問題があるという姿勢。

そして、書く練習をしなさい、では意味がなく、

書かせて初めて書くことが身につく、という実践法。

この2点は、似ているが非なるものだ。

私も大いに参考になった。

目次はこちら:

  • 教えるということ(長い教師生活のなかで
  • 教師の資格
  • 教えない教師
  • 無責任な教師
  • ほんものの教師)
  • 教師の仕事(教師志望の動機
  • 素人教師と玄人教師
  • 職業人としての技術
  • 職業意識に徹する
  • 教師の仕事の成果)
  • 「ことば」について(「ことば」を考える
  • 流行語は悪いことばか
  • 子どもたちの感覚はするどい
  • 「カッコイイ」使用禁止同盟(ことばを豊かに)

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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世界最先端のマーケティング Amazonはなぜリアル店舗を展開するのか?

世界最先端のマーケティング 読了。

副題に、顧客とつながるチャネルシフト戦略とある通り、ITの進化に伴う販売チャネルの多様化、そして、顧客が商品を探すときに、どこで購入するのか、を多面的に考える、というアプローチで書かれている。

O2O(=オンライン から オフラインへ 顧客を誘導すること またはその逆)
という考え方が浸透して久しい。

ITの進化、モバイル化、SNSの普及と、この数年での消費者が物を買うときの環境は激変している。
では、モバイル対応すればいいのか、とか、
SNSを始めればいいのか、
という手法に走るのは得策ではない。

こういう変化の時こそ、本質的なことを見直し、最重要なことは何か、を見極める必要がある。

この本は、
「購買環境や市場の変化に伴って、消費者の購買活動や行動も変わる。
したがって、マーケティングをする企業側も、まずは、販路を整理整頓して考えよう」
というスタンスで書かれている。

手法に振り回されず、原理原則を重視すること。
その上で、販売戦略に必要な販路を見直し、戦略を立てよう、というストーリーなのだ。

この本では、

KEY1 チャネルシフト・マトリクス
KEY2 顧客時間
KEY3 エンゲージメント4P

という3つのフレームワークで事象と戦略、そして事例が語られる。
中でも、1つ目のチャネルシフト戦略が、重要だ。

顧客がモノを買うときに、サーチし品定めをする場合と、実際に買う場合の販路を、
オンラインかオフラインか、という切り口で考え、
その上で、どのように顧客を動かすべきか、と考えるべきだ、というコンセプトを提示している。

シンプルで、これまでありそうな考え方だが、あまりなかった。
言われてみればその通り、といった感じがする。

このアプローチを、自社プロダクトの特徴とターゲット層を重ねて考えていくことで、自社ビジネスに当てはめることができそうだ。

私もこの6月にニューヨークに行ったときに、直接この目で見たアマゾンブックスにおいて、アマゾンがやろうとしている、ネットとリアルの融合、さらにオンラインからオフラインへと顧客を動かすアプローチや、さらにオフラインのブックストアからも、オンラインでの購入に結びつけようとする姿勢を垣間見た。

アマゾンブックス ニューヨーク

実際に、シャネルシフト戦略は実践されているのだ。

さらに、これらのフレームワークによる、企業の事例が多く出てくるところが、
読んでいてわかりやすく、はら落ちするため、自社のビジネスに落とし込むことができる。

(紹介されている事例は以下)
Amazon Go、Amazon Books、Amazon Dash、Amazon Echo
Whole Foods、instacart、LE TOTE、BONOBOS、THE MELT、Warby Parker
ZOZOSUIT、DIFFERENCE、IKEA Place 、ニトリ手ぶらdeショッピング
MUJI passport、いきなり! ステーキ、Oisix、全国タクシー

章立ては以下:
PART1 アマゾンの脅威
01 オフライン空間への進出
02 2方向への展開

PART2 チャネルシフトの最前線
03 アパレル業界
04 インテリア業界
05 食品業界
06 タクシー業界

PART3 店舗至上主義の限界
07 チャネル形態の変遷
08 「オムニチャネル」の本質
09 小売業が陥る「マーケティング近視眼」

PART4 購買体験をデザインする
10 チャネルを行き来する顧客を捉える
[顧客時間の重要性]
11 購買体験による囲い込み

PART5 無印良品のつながり
12 MUJIpassport 顧客時間を可視化するチャネル
13 開発秘話 5つの教訓
14 3つの効果

PART6 「つながり」がマーケティングを変える
15 KPIが変わる
16 チャネルは変革の起点
17 Place チャネルを「顧客とのつながり」をつくる場に変える
18 Promotion つながり」が販促を変える
19 Price つながり」が価格を変える
20 Product 「つながり」が商品を変える

エンディング チャネルシフト戦略を実行するために

世界最先端、というタイトルにふさわしい、
普遍性も再現性も高い一冊だった。

経営者、事業本部長、リーダー職につくビジネス・パーソンにオススメの一冊だった。


マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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データ分析の力 因果関係に迫る思考法 伊藤公一朗氏 広告費配分の適正化にも使えるビジネスに必要なロジカルな考え方


ビジネスにおいて、数字で物事を語るという事が重要なのは間違いもないことだが、その数字の解釈の仕方、使い方、積み上げ方などなど、使い方を間違えると、結局のところ導き出して結論がごちゃごちゃになってしまうことが多々ある。

データ分析は、その目的を明確に分かっている事、そして何のために使うのかということを理解していないとこのようなことが起こる。

また、データ分析とはそうそう何なのかってことをわかっていないと、今のビックデータ時代においてはミスリーディングのもとになるということを私はこの数年痛感してきた。

本をまず冒頭に、データ分析で大雪になる心行とは、寿司職人の仕事に通じるとして、最低限必要なことを3つ挙げている。寿司に関して、素晴らしいネタを仕入れること、ネタの真実を生かせる包丁さばきができること、素晴らしいにて押し入れてもどのようなカットできるかと言う技能が必要だと言うこと、とのこと。

データにおいてもこれは同じことだと著者は言う。

このように、この本ではそもそも論を中心としてから語られている。

第1章ではアイスクリームの売り上げと広告の関係を用いて、因果関係を見誤ったときに、数千10,000に及ぶような投資が無駄になる1日で映画書いてある。ここで重要な事は、広告と売り上げの関係を、相関関係で見て読み誤る、因果関係で考えないといけない。このケースで言えば、売り上げに影響するのは広告だけではなく、競合の動きや、他に実施したプロモーションなどなど様々なものがある。

このことは、私もマーケティングマネージャー時代に、散々悩まされてきたことだ。

同様に、第2章では、ランダムグループ分けがデータ分析のカギになること、そしてその理由が明快に書かれている

この本には、事例や考え方だけではなく、理論に加えてその背景にある理由が明記されているためはらに落ちやすい。

やはり、ビジネスショー読む上では、このように考え方を理解するだけではなく、実際に自分のビジネスに当てはめてみたとき、どのようになるのかということを想像できる再現性が必要だ。

その意味でもこの本は、すべてのビジネスパーソンにお勧めの本である。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)

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アメーバ経営 リーダーを目指す、組織作りに悩むマネージャーへ 稲盛和夫著


ここのところとみに、企業経営においての管理会計の重要さを痛感している。

もう一度、管理会計を含めて、経営全般を俯瞰してみようと思い、いくつかの書籍を読んでみたのだが、考え方だけではなく、実務上何が重要なのかということを知るためにも、名著の誉れ高いアメーバ経営を読んでみた。

私のイメージとしては、稲盛和夫氏と言うと心の経営が中心なのだと感じていた。
経営にとって、1番重要な事は人間である。
そこに関して、何の疑いもない。しかし、ロジカルな考えも重要だと、私は信じている。

この本を読んで、その考え方がいい意味で覆された。加えて、このアメーバ経営のアメーバとは、稲盛和夫氏が京セラで最小限のユニットオペレーションとしての上集団組織を表している点を再確認できた。その採算単位であるアメーバが、明確な意思と目標を持ち成長を目指すことによって、1つの自立した組織となりその集合体が組織であり企業である、という考え方になる。

その意味で、各組織を小さなユニットに分けて、部門別採算管理を行うということを、実際の形で実践されてきたということが、生々しく成功談も失敗談も合わせて具体的に書かれている点が再現性が高い。

この中で、特筆すべき点をいくつか抜粋しておく。

  • 自由度の高い組織だから経営理念が重要。
  • 受注生産方式をとったため、原価+利益=売価と言う考え方ではなく、売値マイナス原価=利益と考え、売り上げ最大、経費縮小に徹する
  • 175ページの在庫販売方式の収入におけるコンセプト図
  • 目標設定をすることで全ての組織のベクトルの方向を合わせる

こういったことが、組織の隅々にまで浸透することにより、売り上げ最大化及び経費の最小化による利益の最大化が実現されることを改めて感じた。

数ある実践書の中でも、この本は非常に体系的に描かれていて、さらに具体的な事例が多い。したがって、この本を読み自分がすることで社内に浸透を自分なりにするということができるという点においても、今の時代でも十分通用する考えである。その意味でも、素晴らしい一冊だと言える。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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世界のビジネスエリートが身に付ける教養 西洋美術史 木村泰司氏


昨年末に、木村氏の西洋美術史の講演を聞いてすっかりファンになってしまい早速読んでみた。その時は、クリスマス前ということもあり、宗教画における歴史との関係と言うテーマだった。

木村氏の講演いや著作には、絵画の背景にある歴史的事実やそのさらにまた背景にある社会的な状況を照らし合わせて説明してくれるため、絵画をただ単に美術品として見るだけではなく、歴史の中の1創造物として見ることができるため、より楽しくまたさらに深く味わうことができる。

この本でもそうだが、絵画におけるヒエラルキーの構造とか、フランスが美術大国になった理由とか私たちが、ざっと並んできたいわゆる世界史と言うもののをより深く興味深く考えまた見つめ直すことができる。

章立てはこちら

  • 第1部  神中心の世界観はどのように生まれたのか?  ギリシャ神話とキリスト教
  • 第2部  絵画に現れるヨーロッパ都市経済の発展  ルネサンスの始まり、そして絵画の時代ね
  • 第3部  フランスが美術大国になれた理由  偉大なるフランス誕生の裏側
  • 第4部  近代社会はどう文化を変えたのか?  産業革命と近代美術の発展

西洋美術にしても、文化にしても、この本をそのまま仕事やビジネスに繋げることかどうかは重要ではない。この本に書かれている歴史的な背景と美術が生まれた因果関係に大いに学ぶところはあるし、特に木村氏の洞察力による芸術への新視点によって自分の歴史観を変えることができる点など、読むことによる勝ちは大きい。教養は、有益な知識を積み重ねること。ビジネスパーソンとして大きな財産になる一冊だ。

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