Marketing i's [マーケティングアイズ]

マーケティングはサイエンス(科学)に基づいたアート(芸術)である

顧客ブランド養成講座
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売れる新規事業の作り方〜社長に聞く経営&マーケティングコラボセミナー

マーケティング経営コラボセミナー.png

【経営者必見‼️】社長に聞く、売れる事業の作り方
第1弾|売れる"新規事業"は何が違うのか?

なぜ、JAFTASは業界標準(=デファクト・スタンダード)になれたのか?
売れる新規事業の"ツボ"はここにある!

「売れるには理由がある」

売れる事業の裏にある"経営×マーケティング"の思考と仕掛けを、経営者の実体験から引き出していく、インタビュー対談形式のセミナーを、シリーズで開催します。

▶️  社長に聞く、売れる事業の作り方」シリーズ 第1弾 売れる"新規事業"は何が違うのか?

毎回、理央 周が、各界で成果を出してきた経営者に対して、

  • なぜ、その事業は売れたのか?
  • どんな仕組みをつくったのか?
  • 顧客視点はどう設計されていたのか?

といった内容を、マーケティング的視点で深掘りしていきます。

今回のテーマ

立ち上げ、最初の顧客獲得から、スケールまで
新規事業を成功に導く"逆算思考"とは?

記念すべき第1回のゲスト

株式会社カタリスト 代表取締役社長
大月 延亮(おおつき のぶあき)さん

大月さんには、前半で以下のような実践知をお話しいただきます。

  • 東京共同会計事務所「JAFTAS」立ち上げの裏側
  • 国際税務の専門性を、SaaSでスケールさせる方法
  • 自動車業界を"最初の顧客"にする戦略とは?
  • 自社の強みを「業界標準」に昇華する考え方

後半では、私・理央周が、

  • 成功に導いた戦略とは?
  • 失敗をどう糧に変えたのか?
  • スケールを実現するために必要だった仕組みとは?

を引き出していきます。

なぜ、第1回ゲストが大月社長なのか?

実は、大月さんは、私がビジネススクールに留学する直前、サマースクールで共に学んだ仲間です。

ロチェスター大学でMBAを取得後、日立製作所、アクセンチュアを経て、株式会社カタリストを立ち上げ、SBI大学院大学の客員教授としても活躍されています。

分野こそ異なりますが、「ビジネス」「教育」「実践知の共有」に対する価値観が非常に近く、
このシリーズを始めるにあたって、「初回は大月さんしかいない」と感じ、お願いしました。

このセミナーで得られること

  • 経営の意思決定に"売れる構造"を組み込めるようになる
    →「売れた理由」を言語化することで、再現可能な仕組みのヒントが得られます。
  • マーケティング視点で「打ち手」を発想できるようになる
    →営業視点・商品中心から、「顧客視点×価値設計」へ転換できます。
  • "属人的な売上"から"仕組みで売れる"へのシフトができる
    →トップや個人の属人的な力に依存せず、仕組みで成果を出す発想が得られます。

こんな方におすすめ

この社長対談セミナーシリーズでは、以下の3つにフォーカスします:

  • 「社長の感覚やカリスマ性」ではなく、考え方・仕組み・戦略を解き明かす
  • 「なぜうまくいったか/うまくいかなかったか」の背景まで言語化する
  • 表面的なノウハウではなく"売れる理由"に焦点を当てる

そのため、こんな方に特におすすめです:

  • 新しい収益源をつくりたい中小企業の経営者
  • 売上を伸ばしたい新規事業責任者・マーケ責任者
  • 「営業力だけではない」と感じている営業リーダー

このセミナーを受けると、あなたはこうなる!

  • 営業現場の数字に悩んでいる経営者は:
    →「価格勝負」から抜け出す"売れる仕組み"の発想が得られる
  • 新規事業に挑戦したい経営者は:
    →立ち上げからスケールまでの具体的な道筋が見える
  • 収益を上げたい経営者は:
    →売上の裏にある"顧客価値設計"のリアルを学べる

セミナーの詳細・日程

日時:8月25日(水)20:00~21:30
場所:オンライン(Zoom)
参加費:無料
定員:先着30名

 当日のプログラム

■ オープニング(理央周よりご紹介)
■ 大月延亮さんによるセミナー講演
■ 理央 周 × 大月延亮 クロストーク
■ 質疑応答 & 特典案内

​マーケティングは、単なる「売り方」ではなく、
「どう社会に受け入れられる仕組みを作るか」という経営の技術です。

大月さんがこれまで実践されてきたことは、
「どうやって最初から"標準"を取りにいくか?」という、まさにマーケティングと経営の融合。
現場を動かしてきた経営者から、"決断"と"仕掛け"のリアルな言葉を聞けるこの機会、
ぜひご参加ください。

セミナーの詳細とお申し込みはこちらから;

▶️  社長に聞く、売れる事業の作り方」シリーズ 第1弾 売れる"新規事業"は何が違うのか?

執筆者

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役 理央 周(りおう めぐる)
家電メーカー、石油会社、大型車両メーカー、高機能フィルムメーカー、建築部品メーカーなどに、新規事業立ち上げ・ブランド構築のコンサルティングと、顧客視点の顧客文化にするマーケティング社員研修を提供。 2013年より2024年まで、関西学院大学 経営戦略研究科で教授を務める。
著書は「売れない問題 解決の公式」(日本経済新聞出版)など国内外で24冊。米国、台湾、香港など海外でも講演。テレビ、ラジオの出演や新聞・雑誌への寄稿も多数。YouTubeでも最新のマーケティング情報を発信中。 本名 児玉洋典 

マーケティングを自社に取り入れたい、営業チームを活性化したい、新しいビジネスを軌道に乗せたいなど、この記事やマーケティングについて知りたいこと、聞いてみたいことは、マーケティングアイズ株式会社のフォームからお気軽にどうぞ(以下をクリックください)

マーケティングアイズ株式会社 お問い合わせフォーム
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琉球アスティーダの奇跡 早川周作氏著〜スポーツチームと企業のマネジメントの共通点

プロスポーツで日本で初めての上場、
しかも創設3年目でチームを日本一にした早川社長の本、
ということで読んでみた

この本は、この本は、ビジネス、そして、
経営と照らし合わせて読んでみると、
見えてくることが多い。

たとえば、この業界の常識を打ち破る、
という章に、
「最初は2位でいいだろうと思っていた」
というくだりがある。
著者は、ビジネス上の経験からそう思っていたが、
アスリートは違っていた、
という内容だ。

私も世界業界2位の会社に入社し、
「うちの会社は、1位のP社に追いつけないから、
2位を確保しよう」
という戦略を、イギリス本社のマーケティングトップから聞いた時に、
大きく落胆したものだ。

自分の常識は世間の非常識。
ということが、よくあるという教訓になる。

業界の常識を打ち破るという章には、
「選手獲得はスピーディー、そしてラフに」
というくだりがある。

スピード持って意思決定をすることが重要なこと、
そして、ラフの方は「いい加減」という意味ではなく、
100点を待つより60点でGoという意味だと解釈した・
「選手を、徹底的に信頼する」
という内容と合わせて、
この内容は、組織の作り方にも通じる

そして、スポーツビジネスにお金が循環するという章では、
ビジネスモデルの作り方と、
ファイナンス、資金調達の観点で照らし合わせてみることができる。

投資家が見ている「3つのポイント」も興味深いし、
未来を見るの章も、企業のビジョン設定に共通する。

面白かったのは、
拠点として初めて借りたアパートのところ。
部屋の質やゴージャスさよりも、
実を取るという点が、
私が在籍していた時期の創業期のアマゾンと通じる点だ。

この本は、単なるスポーツチームの成功物語ではない。
スタートアップ、新規事業立ち上げの際の心構え、
特に、新しいことに挑戦し続ける姿勢が、
変化の時代の経営者にとって大きな参考になる1冊だ。

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 経営戦略研究科 教授

理央 周(りおう めぐる)

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2025年を制覇する破壊的企業 山本康正氏著

すでにコロナ後の新常態については多く語られているが、まだまだ未確定な部分は多い。

そんな中で、経営コンサルタントとして、大学教授として経営者の方々からいただく質問が、
「コロナで今までのやり方が通用しなくなりました。
取引先への訪問もままなりません。今すぐ手を打つのは何をすればいいでしょうか?」
といった、短期的な施策に関する問題と、
「コロナ後の新常態に、どう備えればいいのでしょうか?」
といった、中長期的な問題に対して、どう備えるべきかということ。

経営者として重要なのは、短期も中長期的な戦略も、どちらも手を打たなければならない。
すぐにできることは、手を打つ。
そして、1年3年くらいのスパンでやるべきことに関しては、
今の時期から手をつけておかないと、間に合わないのだ。


その意味で、3年先、5年先を考えることは重要だが、
一方で「そんな先のこと、わかるわけもない」と考える人たちも少なくない。

私も、3年先の事実が今わかっている人なんて1人もいないと思う。
しかし、3年先に起こりうることを想定して、今できる準備をしておくことは誰にでもできる。

不確実で、リスクの多い近い未来を、どう扱えるかは準備にかかっているのだ。

未来を考える上で、自分で事実情報を収集し、志同じくする仲間と話をすることで、
徐々に未来が見えてくるものだ。

この本はそういった事実情報のパーツを提供してくれる1冊だ。

GAFAやマイクロソフトへの展望ももちろん、
今話題になっているスタートアップ企業の、現在の状況とこれからどんな事業を、どの分野に広げていこうとしているのか、などが筆者の視点で書かれている。

読み進めていると、やはり新聞やネットニュースなどの1次情報とはまた違う角度からの視点が興味深い。

著者が、どのような視点で11社の事例をピックアップしたか、に注目すると、
これから私たちが何を考えなければならないか、が見えてくる。

たとえば、
これからは検索後の世界から、検索前の世界になる
テスラは電気自動車だけの会社ではなく、環境問題の解決をミッションに掲げていること
といったことから、私たちベンチャー企業が考えるべき点、持つべき視点が見えてくるのだ。
それはとりもなおさず、「視点を転換しなければならない」ということ。
常識とは偏見のコレクション、とはよくいったもので、新型コロナウイルスの拡大によって、皮肉にも多くのパラダイムが大きく変わってきている中で、必要なことだ、と再認識できた。

中でも、第2部に書かれている「顧客、ブランド、流通チャネル、業界の知見、ロジスティックス、サプライチェーン、ITインフラ、お金(資本)」の8つのうち、顧客とブランドの構築以外の6つの要素はアウトソースできる時代になった、したがって大資本が必ずしも必要な要素ではない、という点。

この辺りについて、中小企業、ベンチャーそしてスタートアップ企業がどう捉えていくのか、
どんな手を打つのかを考えていくべきだろう。

顧客の創造、すなわち市場の把握からの未顧客獲得、そしてその維持、
そして、企業やプロダクトの独自性、イメージ、品質の向上の、
2つに関しては、マーケティングの分野になる。
ここを強化していくことが必須の時代になった、ということだろう。

自分の視野を広げる、という意味でも役に立った1冊。
経営者、事業部門の責任者、企画担当の実務家にオススメの一冊です。

マーケティングアイズ株式会社 代表取締役
関西学院大学 経営戦略研究科 教授

理央 周(りおう めぐる)

【決定版】2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート危機を生き抜く思考法 Final 長谷川和廣著


新型コロナウィルスの危機の中、企業経営者が何をするべきか、
今の現状と見つめ、方向性を打ち出し、危機を乗り越え生き抜くために何をするべきか、
と、悩んでいる経営者多いはず。

私のメンターでもある、トップコンサルタントの長谷川和弘氏の最新作、
ということで、早速読んでみた

先日出させていただいた、長谷川先生の勉強会である、
ニュービジネスサロンで、先生がご説明されていた通り、
ひとことで言うとすれば、この本はまさに表紙の裏側に書いてある、
「復活のチャンスは足元に転がっている」という点だ

これまでの、長谷川先生の著作を私は何冊も読んできた中で、
どの本にも共通するのが、経営者としてのあり方と、戦略の立て方、
そしてそれらを、日々の経営の中でどう実践するかというステップ。
その根幹に流れている「経営者が経営に対してどう向き合うのか」という芯は、
この新刊においてもぶれていない。

ただ、この新刊においては、
今の不確実で、曖昧で、予測が不可能な新型コロナウィルスの蔓延する社会情勢のなかで、
どう経営の舵取りをしてべきか、敏感に危機を感じとり、どう対処していくべきなのか、
にフォーカスして、これまでの長谷川先生の考えがまとめられている点が、
付加されいてる点が、さらに使える内容になっている。

特に、こレまでにもあった危機の中でどんな企業が生きのびてきたのか、
そういった企業にはどのような経営者がいたか、
という点を自分化できる。

企業存続の選択肢は、続けるか、やめるか、売るかの3つしかない。
存続してきた企業は、好業績に浮かれず業績悪化の際は全力で利益を取りにいく、
もちろん簡単なことではないので、続けるには相当な胆力が必要である、とある。

そして、社長が、情熱、熱意、執念を持ち、社員にもそれが伝わっていること、
長谷川先生はこれを、これが1つの生きる会社と消えていく会社の決定的な違いだと言っている

一見、当たり前のように聞こえるかもしれないが、
このことを「言い尽くされた簡単なことだ」と思ってしまうのは、とてももったいないことだ。

再生できない会社の多くは、総じてが業績回復への情熱がなく、経営者と社員のモラルが低い、
さらに企画力や営業力が弱く、人材の活用が下手な企業だということ。

そしてもう一つ、私のエリアでもある、売り方との改革について、
第4章にある企画力とマーケティング力強化のマネジメントしていく点だ。

私にとって、長谷川先生がメンターなのは、マーケティングについて真のマーケティングを教えてくださった点だ・

先日の勉強会の時に、たまたまエレベーターでお会いしたときに、
長谷川先生が、「理央さん、この本はあなたのために書いたようなものです」とおっしゃって下さった。

私には、とても嬉しかったが、とっさにはその意味がすぐにわからず、勉強会に臨んだ。
勉強会の中で先生は、「理央先生のいうマーケティングとは、今成功している企業、
あるいは波に乗っている企業のためのマーケティングですよね。
しかし、この不確実な情勢の中、生き残ることさえ困難な業界にいる企業も多いのが事実です。
そういう場合には、理央先生の考え方がは当てはまらないこともある。
マーケティングとは、競争の論理です。
したがって、勝てる売り物を作らなければ、世の中では生き残れないのが事実だ」
とおっしゃった。

私の目から鱗が落ちたことは言うまでもない。
この本でもはっきりと書かれている、困難な業界の企業、
企業の歴史と文化によってすぐには再生不可能な企業にとって、
マーケティングは、手法でもなければ事業戦略でもない、
経営者の取り組みと、組織への浸透、そして社員を変えることで、
会社を変えることなのだ、と気づかせていただけた。


その意味でも、102ページは「マーケティングは企業の生きる力」なのだ、というてん。
そしてさらに、105ページの「ビジネスパーソンの9割は、マーケティングの真の意味を知らない」
という金言にもつながってくる。
企業によっては、「マーケティングは、危機を脱するための方法」と言うこともできるという部分だ。

このように私は毎回、長谷川先生の勉強会に出させていただくたびに、
新たな気づきや発見をいただくことができるのだが、
この本新刊についても同じことだった。

今一度、マーケティングを本当の意味で、マーケティング活動を行う真の目的、
なぜ企業がマーケティングをしなければいけないのか、
という事に対して改めて考えることをさせていただいた1冊にもなった。

今、経営者が読むべき一冊だ。

社長のノート Final

理央 周(りおう めぐる)

 

コロナ禍でも会社を守り抜く!と決めた経営者のあなたへ

年末のお忙しい中、
昨晩も多くの方にご参加頂き、
誠にありがとうございました。

今回のビジネスライブ配信では主に、
経営者の方に向けた話をさせて頂きました。

ライブ配信の方でもお伝えしましたが・・・

特にコロナ禍では、
想定外の問題が多々起こるので、
VUCA(ブーカ)と向き合う必要があります。

改めて分かりやすくご説明しますと・・・

●不安定さ(Volatility)
●不確実(Uncertainty)
●複雑(Complexity)
●曖昧(Ambiguity)

これらの4つの要素になります。

それだけにどの企業も、
コロナ時代を強く生きていく為には、
問題を「解決」する能力はもちろんのこと、
問題を「発見」する能力も必要になってきます。

だからこそ尚のこと"人財"を育成して、
会社を根っこから強化する必要があります。

もちろんコロナ禍だけに時として、

「社員を減らさなければならない...」

という問題と向き合うこともあるはずです。

今年は様々なご相談を頂いておりますので、
経営者のお気持ちは本当に痛いほど分かります。

ただ、それなら尚のこと・・・

経営者は自分の経営能力を引き上げたり、
目の前にいる大切な社員の能力を引き上げられる、
成長環境が必要となってくるのではないでしょうか。

そこでコロナ禍でも売れる仕組みが作れるように、
ライブ配信の最後に特別なご案内をさせていただきました。

ライブ配信のアーカイブからご覧いただけます。

↓ ↓ ↓
理央 周 ビジネス・ライブ

VUCA(ブーカ)と向き合わなければならない時代だからこそ、

コロナ禍に失敗しない経営の原理原則の根幹を強化して、
これからのコロナ時代に備えて頂ければ幸いです。

では素敵なクリスマスをお過ごしください。

Happy Merry Xmas・・・

理央 周

 

インスパイア型リーダーはここが違う WHYから始めよ!経営課題が分からない社長必読のビジネス書 サイモン・シネック著

オーストラリア、香港、イギリスに留学し、国際資格のバカロレアを取り、その後、外資系戦略コンサルティングファームを経て、独立した、28歳の起業家で経営者の方が、「面白いからぜひよんでみてください!」と、強く勧められあり読んでみたこの本。

まず「WHY,WHAT,HOW」という順で中心から3重に成る、「ゴールデンサークル」を提唱している中で、すべてはWHYが出発点であるべきだ、と説く点に共感した。

それぞれ、WHYとは「なぜあなたはそのビジネスをしているのか」ということ、
WHATは何を提供するか、
HOWとはどうやって提供するのか、ということだ。

私はこれまで、多くの経営者、ビジネスパーソンたちに、
経営およびマーケティングについてご指導させていただいてきている。
その中で「思うように売れない」というのが共通の悩みである。

売り上げがジリ貧だ、お客様が離れていく、
といったマーケティング上の問題点が、
どこに端を発するのかを突き詰め、掘り下げていくと、
先のWHYを忘れ、何を売るのかというWHATや、
どうやっているのかというHOWにばかり注意を払ってしまっている点に行き着く。

これは私が、マーケティングとは、
「何を、誰に、どうやって」の3つの戦略を考えることで成り立つ、
と説いている中で、多くの人が「どうやって売る」のかをばかりを考えてしまう点と共通している。

どうやって売るのかという選択肢は数限りなくあるので、
中から最適なものを選ぶべきだ。
従い、何を買ってもらうのか、誰が買ってくれるのかという、
プロダクト戦略とターゲット戦略を明確にしていない限り、
「どうやって売るのか」というコミニケーション戦略がぶれてしまう。

この本では、同様にそもそもその事業の目的は何で、
何をもって誰を幸せにするのか、
自社の特徴は何なのか、自社の信念はなにか、
ということを明確に定義せよと述べている。

そしてこの考え方が、アップルやサウスウエスト航空など多くの事例とともに書かれているため、読んでいて自分の当てはめることができハラに落ちる。

また、営業において会社をどうアピールするかという手法と、恋愛とを比較して書いている事例も面白い。
恋愛では自分を売り込むだけでは、相手にとってインパクトを与えるような言葉をつむぐことができない。
自分の思いを伝えていくために、より深く広く相手のことを知ることが全ての始まりになる。

そのためには相手から多くのことを聞き出し、相手が本当に欲っしていることは何か、
何をしてもらうと喜ぶのかを聞き出すといったことが先決だ。

営業マンの場合もこれと同じで、自社の売り込みばかりをしていると、顧客のほうはいい加減に嫌になる。
これを避けるために、顧客が抱えている問題点や課題を引き出すことが先である。
これらを踏まえた上での提案でなければ、そもそも顧客を聞く耳を持たないし、顧客の課題解決にマッチした提案もできない。


このように、ゴールデンサークルの考え方に加えて、それを実際の企業がどのように活用してきたのかという事例と、このようなアナロジーが見事に調和されて書かれているので、普遍性も高く再現性も高い。

冒頭に書いたように、私とは、親子とも年齢が違い、その年齢の差があるがゆえの、私とは異なる視点を持つ彼に、いつもなるほどと感銘を受けていたのだが、やはりこの本にも感銘を受けた。本をはじめとして、様々な情報は主観的に選んでいるよりも客観的に、自分とは異なる価値観を持つ人の意見を取り入れると、自分の中に新しい風が吹き、私の視野を広げてくれたという意味でも読んでよかったビジネス書だ。

自社にとって課題がある経営者、自分の仕事に行き詰まっているビジネスパーソンにとって、いちど原点に立ち返ると言う意味でも読んでみることをお勧めする1冊だ。

マーケティング プロデューサー
理央 周(りおう めぐる)

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働き方改革に備える中小企業のための労務管理


今日の最適経営学践協会 「経営の羅針盤」第4回勉強会、

テーマは、「組織・人事 中小企業の労務管理」

サブテーマとして、労務管理は人事の土台、働きかた大変革への対応。

経営の羅針盤では、企業経営に必要な、

ヒト・モノ・カネ、そして法律の基礎と応用を学ぼう、

そして実践し、成果につなげようという場を提供している。

私は代表理事として毎回勉強会に参加しているが、

プロとしてマーケティングのエリアは、かなり深掘りしているが、

このような人事・組織論に関しては、

まだまだ学ぶことも多く、今日もかなり参考になった。

今日、当協会理事で人事組織のプロの山本晃大氏(中小企業診断士・社会保険労務士)と、

労務管理の法律のプロの宮本真志氏(弁護士)が、

それぞれの視点で、企業経営に必要な現段階で最新の労務管理情報を提供した。

項目は、

  • 労務管理の位置付けを知る
  • 従業員満足が必要なのはなぜか?
  • 労務管理のポイント~自社の課題解決~課題の整理と取り組み
  • 働きかた改革の真の目的~自社がどう取り組むべきか

というテーマを、ワークショップ、対話形式で進めていく。

私として参考になったのは、

経営において、労務管理がどのような役割を果たすのか。

特に、就業管理や、安全衛生、福利厚生といった土台がないと、

採用、評価制度、報酬制度などのシステムがあったとしても効果につながらない、

というそもそも論。

こういったことは、言われてみれば納得だが、

通常の業務上では、忘れがちになってしまう。

手法を最新のものにしていても、土台が不安定だと全体が揺らぐ、

という人事組織の本質の重要性を認識できたのもよかった。

働き方改革に関しては、

中小企業が守るべき法令の真の捉え方について説明があった。

政府が発行しているガイドラインを、

プロの視点で読み解き、中小企業経営者のためにカスタマイズして説明するので、

自社に当てはめやすい。

今回よかったのは、社会保険労務と弁護士の観点の、

二方向からのアプローチでの説明は、より多くを知ることができる。

同じ内容を違う解釈で考える、ということが、実はより現実的にすることができる。

経営についてはどの分野も同じだが、

書籍を読むだけ、セミナーに参加するだけでは成果に繋がらない。

インプットすることというのは、基礎であって

自社に当てはめて使うことが難しいのだ。

意見交換、ディスカションなど、アウトプットして初めて、

自分の仕事に当てはめることができるようになる。

インプットとアウトプットを最適なバランスで一度に学んでもらう。

そして、次回までに実践し報告しあって、

改善するというPDCAを回していく会になってきている。

これからも楽しみだ。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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アメーバ経営 リーダーを目指す、組織作りに悩むマネージャーへ 稲盛和夫著


ここのところとみに、企業経営においての管理会計の重要さを痛感している。

もう一度、管理会計を含めて、経営全般を俯瞰してみようと思い、いくつかの書籍を読んでみたのだが、考え方だけではなく、実務上何が重要なのかということを知るためにも、名著の誉れ高いアメーバ経営を読んでみた。

私のイメージとしては、稲盛和夫氏と言うと心の経営が中心なのだと感じていた。
経営にとって、1番重要な事は人間である。
そこに関して、何の疑いもない。しかし、ロジカルな考えも重要だと、私は信じている。

この本を読んで、その考え方がいい意味で覆された。加えて、このアメーバ経営のアメーバとは、稲盛和夫氏が京セラで最小限のユニットオペレーションとしての上集団組織を表している点を再確認できた。その採算単位であるアメーバが、明確な意思と目標を持ち成長を目指すことによって、1つの自立した組織となりその集合体が組織であり企業である、という考え方になる。

その意味で、各組織を小さなユニットに分けて、部門別採算管理を行うということを、実際の形で実践されてきたということが、生々しく成功談も失敗談も合わせて具体的に書かれている点が再現性が高い。

この中で、特筆すべき点をいくつか抜粋しておく。

  • 自由度の高い組織だから経営理念が重要。
  • 受注生産方式をとったため、原価+利益=売価と言う考え方ではなく、売値マイナス原価=利益と考え、売り上げ最大、経費縮小に徹する
  • 175ページの在庫販売方式の収入におけるコンセプト図
  • 目標設定をすることで全ての組織のベクトルの方向を合わせる

こういったことが、組織の隅々にまで浸透することにより、売り上げ最大化及び経費の最小化による利益の最大化が実現されることを改めて感じた。

数ある実践書の中でも、この本は非常に体系的に描かれていて、さらに具体的な事例が多い。したがって、この本を読み自分がすることで社内に浸透を自分なりにするということができるという点においても、今の時代でも十分通用する考えである。その意味でも、素晴らしい一冊だと言える。

マーケティング コンサル タント 理央 周(りおう めぐる)


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BBT ビジネスブレイクスルー大学院 スカパーチャンネルの収録

昨日は、千代田区6番丁にあるビジネスブレイクスルー大学院の講義のため、ohmae@workのスタジオで収録。

タイトルは「売れる仕組みのエッセンス」
マーケティングのフレームワークと理論を、大企業の事例に当てはめ、
聴講している皆さんに仕事に当てはめてもらうことを目的とした。

ヒット商品や流行る店には、
マーケティング理論に基づいた「共通の仕掛け」がある。
フレームワークを自社に当てはめて、展開している。
この点を、企業に事例に当てはめて解説してした。

内容としては、以下の項目をお話しした。

  • マーケティングとは~定義
  • 企業経営とマーケティング
  • 売れる仕組みのエッセンス~何を、誰に、どうやって
  • 何を:プロダクト戦略
  • 誰に:ターゲティング・市場攻略戦略
  • どうやって:コミュニケーション戦略
  • 仕組み構築:ビジネスモデル構築

1時間番組を2本分、
次回はゲストを招いての、具体的な事例の解説になる。
今から楽しみだ。

BBTチャンネルの詳細はこちら→ BBTチャンネル

マーケティング コンサルタント 理央 周(りおう めぐる)


ロングセラー御礼「なぜか売れるの公式」& 最新刊 「なぜ、お客様はそっちを買いたくなるのか?」 
 

 

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まぐまぐ大賞ビジネス部門2016年

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アメリカで小さいのに偉大だ!と言われる企業の、シンプルで強い戦略:中小企業の社員教育と理念の実践

ザッポスの奇跡の著者である、ロサンゼルス在住で、ダイナサーチというビジネスコンサルティング会社を経営する、石塚しのぶ氏の新刊である。

もともと石塚しのぶ氏が、提唱されてきた「コアバリュー経営」という考え方をベースにした本で、
コアバリュー経営の定義
実践
事例

という3つの大分類に分けて読んでみた。

すなわち、

コアバリュー経営とは何か
そして実践するにはどうしたら良いのか
具体的に、実践して企業は何をし、どうなったのかという実例

が書かれているため、私たち読者が読んでも非常に再現性が高い。
つまり自分のビジネスや仕事に、応用することができるのだ。

【コアバリュー経営】

まずコアバリュー経営とは、
「価値観を共有する仕組み」であると言っている。

核となる価値観こそが、コアバリューであり、
それをベースに組織をまとめていくということになる。
私が最も共感した点は、「人間主体の経営手法」であると著者が断言している点である。

いくらITが便利になったとは言え、
ビジネスは、「人と人」とが進めていくものである。

私も、経営コンサルタントとして多数の企業と仕事をしているが、
やはり一流の経営者、成果を出す経営者は、
人について悩む。

その理由は、「人は難しい」からである。
一方で、人こそがビジネスでの業績を伸ばしていくための、
最大で最高の経営資源であるという側面もある。

統一された意思のもとに従業員が動き、
顧客の価値を最大化できる人に育てていき、
さらにそれを仕事で実践するというのは並大抵の努力ではできない。

その意味でも、このコアバリュー経営の定義というのは、
企業の大小にかかわらず、必要な考え方であると言える。

【実践事例】
事例は、米国の中小企業を中心に描かれている。
例えば、ザッポスでは、
言うまでもなく顧客をハッピーにするという理念を実践してる夢で企業なのだが、
「顧客を満足にするためならほとんど何をしても良い」
ということであり、

ジョワ・ド・ヴィーヴルでは、ドリームメイカープログラムという制度を設け、
「人喜ばせることにこの上ないやりがいを感じる」社員を多く排出しているとのことである。

ミックスピザ&パブでは、命令ではなく「信頼とフォロー」という、
従業員間のリーダーシッププログラムがあるため、
本質的な信頼などがしっかりと育まれている。
したがって会社が学びの場所になっているいうことらしい。

このような事例をあげているなかで、5社に共通する秘密というのが、
「内発的動機付がある」ことだという。
それがhigh-performanceを生み出していると言っている。

【実践】

そして実践編ということになると、
企業文化に基づく
コアバリュー経営の定義
コアパーパスの策定
共有
という3つのステップで、社内に共有していくというフレームワークで紹介されている。

コアパーパス定義し
コアバリューを定め
それを共有する

といった3段階のステップだと言う。

私も多くの企業見ているが、経営理念やビジョンを掲げていても、
それを実践することがなかなかできない企業が多い。

しかし、このような事例を参考にしながら、
このフレームワークに自社を当てはめていくことで、
自社の理念の浸透に何が足りないのか、を発見することはできるはずである。

アメリカの小さな巨人、スモールジャイアントに事例には大きく勇気付けられた。
私も、コアバリュー経営の考え方を自社のクライアントへのコンサルティングに生かしていきたいと思う。

  

マーケティング コンサルタント 理央 周


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